2018
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チョコレートの新種「ブロンド」って知ってる？

豊かな香り、深いコク、優しい口どけで、口に入れるたびに幸せな時間を運んでくれるチョコレート。人気ショコラティエが手掛けるアーティスティックで贅沢な一粒や、原料であるカカオ豆の仕入れから製造の全工程を一貫して行う「Bean to Bar（ビーントゥバー）」など、形も味もさまざまなバリエーションでわたし達を楽しませてくれます。コーヒーとも抜群に相性のいいチョコレートですが、じわじわ人気が高まっているのが“ブロンド”と呼ばれる新たなチョコレートです。

■意外と知らない！？チョコレートの違い

そもそもチョコレートはどうやって作られているのでしょうか。チョコレートの原料は、カカオの木に実るラグビーボールのような果実の中に50個ほどできる種子「カカオ豆」。このカカオ豆をペースト状にした「カカオマス」と、カカオマスから搾取した「カカオバター」から作られています。このカカオマスとカカオバターの分量の調整、砂糖や乳成分の配合の違いよって、種類の違うチョコレートになります。

●ブラックチョコレート

カカオマス（40〜60%）とカカオバター、砂糖で作るチョコレート。ミルクなどの乳成分を使用しないのが特徴です。砂糖は入っていますが少量なので、カカオ豆のほろ苦さをストレートに感じることができます。

●ミルクチョコレート

カカオマスとカカオバター、砂糖、そこに脱脂粉乳、全脂粉乳などの乳成分を加えて作るチョコレートです。ブラックよりもカカオマスの分量が少なく、なめらかな口どけと甘くクリーミーな味わいで、子どもから大人まで楽しめます。

●ホワイトチョコレート

カカオバター、砂糖、ミルクで作るチョコレート。ブラックやミルクと異なり、カカオマスを使用していないため、わたし達も知っているような白い色になります。味はミルキーで、苦みの少ない甘さが口の中に広がります。

■今、注目を浴びるチョコレート「ブロンド」とは？

ここに新しく加わったのが“ブロンド”と呼ばれるチョコレート。それまでのブラック、ミルク、ホワイトに次ぐ、第4のチョコとも呼ばれています。ブロンドチョコレートが誕生したきっかけは、驚くことにフランスのチョコレートメーカーによる偶然のアクシデント。チョコレートを溶かす道具に入れたまま忘れられて、放置されていたホワイトチョコレートが、美しいブロンド色に変わっていたことを発見したそうです。偶然の産物とは、まさにこのことですね。

その名のとおり、見た目は美しいブロンド色。味はキャラメルのようなまろやかな甘みがあり、ビスケットのような香ばしさ。ほのかな塩味が重なり合った独特のテイストは、これまでとは違う新しいおいしさが魅力です。

■ブロンドに合うコーヒー

この新しいチョコ、ブロンドにはどのようなコーヒーが合うのでしょう？BROOK’Sでコーヒーを作る大切な工程「焙煎」の職人、通称『焙煎マン』にベストマッチな2銘柄を教えてもらいました。

【モカ】

チョコとコーヒー、互いの味を引き立てあうのは「モカ」。モカの産地エチオピアでは、昔からコーヒーにバターを入れてコーヒーを飲む習慣があり、モカの香りとバターの風味を同時に楽しんでいます。他のチョコと違うブロンドの大きな特徴は「香ばしさ」とほのかに感じる「塩味」ですから、そこを引き立て合う、いいペアリングです。

【黄金のミャンマー】

ブロンドの風味を生かすなら「黄金のミャンマー」がおすすめです。マイルドで飲みやすいテイスト、甘みを感じる口当たりと余韻の残る苦みが特長のこの銘柄は、ブロンドの風味を最大限に楽しめるペアリングです。

チョコレートを添えた至福のコーヒータイム。あなたはブロンドチョコにどんなコーヒーをセレクトしますか？自分好みのペアリングを探して、いろいろな銘柄を試すのも楽しいですが、まずは『焙煎マン』おすすめ銘柄、ぜひお試しくださいね。

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