義父の喜寿のお祝いでちょっとしたスライドショーを作りました。義母にも協力してもらい内緒で若い頃の写真を集めて。大学で山岳部にいたころの写真から夫婦の結婚式の写真まで、勿論嫁の私には初めて目にするものばかり。今では背中が少し曲がってしまっている義母の美しく色っぽい20代の姿や、父親として初々しい義父の姿。
私が初めて会ったころにはもう“おじいちゃん然”としていたけど当然ながら若くはしゃいでいた時期もあったのです。近い将来「介護」という時期が来るかもしれない。それを少しだけ重荷に思っていたのに若い頃の写真を通して二人を愛おしく思うようになりました。

今年は8月末から急に秋めいてきて、あわてて長袖を出してきた方も多いと思います。ここ数年9月はまだまだ夏！という感じだったのに。そんな9月のはじめ、近所にある屋外プールを通りかかったときのこと。気温22度の雨天だったにもかかわらず数人のプール客を発見。その日はプール最終日。我が家は断念したのですが、8月末からの天候不良で使いきれなかった回数券を消化しに来た親子だろうと推測。きっと忘れられない最後の夏の思い出になったにちがいありません。

住み始めて数年の街で「30周年記念」なんて文字を店先に見つけるとなんとも不思議な気持ちになる。
30年前のこの街を知らないのに、そこには30年分の歴史がある。30年分の記憶が積もっている。30年前といえばまだ自分は東京も横浜もしらずに田舎のまちで小学生をしていた。それが30年も経つと自分の棲みかになっているのだから。そしてちょっと思う。自分が初めて恋をした日も、あの辛くて涙した日もこの店は変わらず時をすごしてたんだなぁって。

フランス人の夫は英米人の夫と比べてあまり家事を手伝わないらしい。それでも英米人に比べて離婚率が低いのは基本的に男と女は違う生き物と考えているからだとある本で読んだ。手伝ってもらった家事の失敗も笑ってあげる器量がフランス女性にはあるらしい。イクメンや男女平等は歓迎されるべきものだけど、相手を全く同じステージで考えないことは大事だなと思った。大人になって親とのケンカが増えるのも、子供と大人だった関係が大人と大人になるからかも知れない。家庭においても会社においても男と女は違う役割を担ってるんだな、とこんな時代にこそ思ったりします。