家庭にはそれぞれの生活のルールというものがある。その一つがシャンプーの詰め替え方じゃないかと思う。結婚して10年くらいになるが、当初相当な勢いでこれだけはやめてほしいと言われたことの一つが“少なくなったシャンプーボトルに水を入れて薄めること”だ。最初私はそれの何がいけないのか分からず聞く耳を持たずに薄め続けていたが、あまりにも夫が嫌そうな顔をするので根負けしてやめた。
そして先日実家に帰ると薄めたシャンプーが出てきて思わず手を引っ込めるほど驚いてしまった。知らず知らずのうちに旦那色に染まっていた自分にびっくり。
「胃袋を掴む」
(2014.08.15)
実家の母に「二人目産んだら料理が下手になった(料理に集中できないという意味で)」と何気なく相談したら「そうだよ~」と同意する返事が返ってきた。すると「胃袋を掴むって言葉があるけどあれよくわかるわ」と付け加えた。父が退職して主婦が逆転した実家ではそれまで家事を全く手伝わなかった父が毎日料理を作る。そこへ仕事で疲れて帰ってきて口に合わないものが出て来ると申し訳ないけど腹立つねん、と母。数十年も仕事と家事をこなし、主婦の苦労は百も承知の女性のその意見はやけに説得力があったのでした。
「お盆休みに旧友と会うのなら」
(2014.08.08)
「あれ?痩せた?」「そう?」というやりとりをよく耳にします。海外ではこの質問は病気の場合もあるのでタブーと言われていますが、日本ではよく使われています。用途としては“綺麗になった”が半分“単純に痩せた”が半分といったところでしょうか。意味は全く違います。受け手はどちらの意味でとっていいのか悩む言葉でもあります。前者の意味で使うのならせっかくですから「綺麗になったね!」と言って再会したいですね。
「ラムネのロマン」
(2014.08.01)
お祭りなどでラムネを見かける季節ですね。幼い頃、ガラス瓶のラムネに平衡感覚を失うようなロマンを感じていたのを思い出します。どうやって入れたのかわからないビー玉や、透き通って見える景色や、カラカラと涼しげになる音。大人になってまじまじと見ると宇宙のようにも見えてきます。ガラスに入っているビー玉を、この世のミラクルのように誰か大人が真剣に話してくれたのが残像のように残っているのです。ノスタルジーには真剣に嘘をついてくれる大人の存在が不可欠なのかもと思ったりします。