2018
9/6
風も雲もどことなく秋めいてきました。涼しい日には、虫の声が聞こえる夜もあります。まだまだ暑い日が多いとはいえ、季節は確実に秋に近づいていることを実感します。連日ニュースでも報道された、今年のスーパー酷暑もようやく終わりが見えてきて、皆さんほっとしているのではないでしょうか。
涼しくなることはもちろんですが、秋が待ち遠しいのはなんといっても「秋の味覚」!
スーパーの店頭でも新米や秋刀魚、柿、松茸など、秋の味覚が並び始めました。里、海、山からいただく恵みは、四季ある日本の豊かな自然を身近に感じることができます。なかでも、女性にうれしい秋の味覚が「栗」。意外にも、同じ秋の味覚さつまいもより食物繊維が多く、その他にもビタミンB1、カリウム、アミノ酸、さらにはビタミンCもたっぷり。旬の食材で“キレイ”になれるなんて、うれしいですね♪
栗はスイーツの材料としても人気で、この時期「マロン味」のお菓子やケーキもお店にたくさん並びますが、素朴な栗の風味を味わいたいなら、おすすめは和菓子の「栗しぼり」。地域によって呼び名が違うようで、「栗きんとん」とも言われます。栗が出回っている短い期間だけ作られるお菓子で、特に岐阜県にある菓子匠のものは有名で、栗好きな方は販売開始になるのを心待ちにしているそうです。
なんだかすごい和菓子のように聞こえますが、この「栗しぼり」、シンプルなお菓子なので、じつは意外と簡単に作れちゃうんです。いい栗を買うことができたので、BOBも作ってみました。
BOBが使ったのは、「me-byo valley “BIOTOPIA”(未病バレー「ビオトピア」。以下、“BIOTOPIA”)」にある栗の木から収穫し、マルシェで販売していたもの。
“BIOTOPIA”では、森のスペシャリストによって、自然の森林をなるべくそのまま残しながら豊かな自然環境がケアされていて、広大な敷地内では栗以外にも、春は筍(竹の子)、初夏からは神奈川県西の特産品、柑橘系の湘南ゴールド、冬にはみかん…といった作物が収穫できます。そして、それぞれの時期になると“BIOTOPIA”産の旬の食材がマルシェに並びます。
“BIOTOPIA”の豊かな自然の中で実ったツヤツヤと大きな栗は、500円玉よりふた回りほども大きな、立派な栗でした。
マルシェのように直売じゃない所で購入する場合は、以下のことを目安に購入すると良い栗に当たるそうです。
●持ち上げて重いもの
栗は同じ重さでネットに入れて出荷されますが、時間が経つと水分が抜けていくので、重いものほど新鮮ということです。
●ツヤツヤと光沢がありみずみずしいもの
鮮度が落ちてくると皮がザラついたり、ツヤがなくなります。
●穴やキズがなく丸みのあるもの
ふっくらと丸みのあるものは虫喰いがなく、実もしっかりとはいっています。
では、さっそく作ってみましょう♪
【材料】
・生栗 500グラム
・砂糖 目安としてむいた栗の量の20%
・塩 ひとつまみ(砂糖の味を引き立てる程度)
栗そのままに近い色に仕上がるように、今回お砂糖は上白糖を使いましたが、お好みできび砂糖など他の種類を使ってもいいと思います。
【作り方】
1.洗った栗を水から入れて、30~40分茹でる。2.火を止めたら、鍋のまま粗熱がとれるまでそのままにしておく。
3.ザルにあげ、包丁で栗を縦半分に切る。
4.スプーンで中身をくり出す
5.くり出した栗をすり鉢で擂(す)る。6.砂糖と塩を少しずつ入れ味をみながら、ゴムべらでよく混ぜる(栗が冷えてお砂糖が混ざりにくくなったら、レンジで少し温めると作業しやすくなります)。
7.6を丸めてラップでひねって茶巾の形に整えたら、できあがり♪
お砂糖が多いとしっとりとして、少なめだとほくほく、ホロホロとした口どけになります。栗の粒がちょっと残っているのも手作りのよさ。全部きれいに潰せなくても大丈夫です。
栗しぼりは日持ちがしないので、完成したできるだけその日のうちに食べきってくださいね。冷凍もできますが、栗の風味はかなり落ちてしまいます。
栗とお砂糖とひとつまみの塩。たったそれだけ、この上なくシンプなのに、山の実りの滋味を感じる「栗しぼり」。手作りの季節のお菓子を添えたコーヒータイム、いいですよね~。「栗しぼり」には、どのようなコーヒーを合わせればいいのでしょう?
爽やかな酸味と滑らかな舌触りの「モカ」や、後味はほのかな酸味で、すっきりとした飲み口の「ロイヤルブレンド」なら、ほのかな甘みとわずかに感じる塩気、栗本来の味を消すことなく引き立ててくれます。
いかがでしたか?なんだか作れちゃいそうじゃありませんか?
栗の出回る時期は短いですが、秋はまだ始まったばかり。栗を見かけたらぜひ「栗しぼり」にチャレンジしてみてください♪すてきな秋のコーヒータイムをお過ごしくださいね。