大人から子供まで楽しめる秋の人気イベントとして、すっかり定着したハロウィン。今年もその時期が近づいてきましたが、その起源はどこにあるのでしょう?
■はじまりは古代ヨーロッパの収穫を祝う民俗行事
それは古代ヨーロッパの原住民ケルト族の民俗行事にあると言われています。ケルト族の暦では、毎年10月31日が1年の終わりとされておりその日に秋の収穫を祝うのですが、収穫祭に合わせて先祖の霊が家族を訪ねてくると考えられていました。
日本のお盆のような行事ですが、その際同時に家族の霊だけでなく、魔女や悪い精霊といった招かざる客も来ると信じられていました。それを追い払うために仮面をかぶり人間だということを隠すように仮装をし、魔除けの火を焚いたそうです。
■なぜハロウィンにかぼちゃ?
ハロウィンのシンボルと言えば「ジャック・オ・ランタン」。カボチャをくり抜きおばけの顔に見立てたこの人気キャラクター、もともとはかぼちゃじゃなくて、別の野菜なんです。
その昔、ジャックという悪人が、死後、天国にも地獄にも行けずにさまよい歩いていました。その時、足元を照らすために拾ったカブ(蕪)をくり抜いて作ったのが「ジャック・オ・ランタン(ジャックのランタン)」です。
1840年代、ハロウィンがアメリカに伝わったときにランタン作りの材料としてカブよりも手に入りやすいカボチャが使われ、広まりました。そしてハロウィン=かぼちゃのイメージが定着していったようです。
■古代の風習が永い時を経て現代のコスプレイベントに?
「ジャック・オ・ランタン」を持ち、魔女やお化けの仮装に身を包んだ子供たちが、近隣の家々を「トリックオアトリート(お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞ)!」の言葉とともに訪れ、訪問された家の住人がかぼちゃで作ったお菓子をプレゼントしていた・・・。
古代の風習を起源とするハロウィンが、イベントとして日本で注目されるようになったのは約20年前。今ではテーマパークや自治体など、さまざまな形でイベントが開催され、毎年ニュースに取り上げられるほど盛り上がりを見せています。
特に国内外を問わず高い人気を誇るトレンドスポット・原宿で開催されるパレードは、参加者たちの趣向を凝らしたさまざまな仮装を見ているだけでも楽しく、SNSにアップされた写真は、子供よりも大人の方が楽しんでいるように見えますね。
■外国起源の行事でも日本人が好む要素がいっぱい
クリスマスなど、日本はもともと生活の中に海外イベントを取り入れることに積極的と言えますが、ハロウィンがここまで人気を集めるようになった秘密はどこにあるのでしょう?
ハロウィンにはその起源も含めて、日本の行事と共通点が多いように思えます。異国文化をアレンジすることが上手で、仮装やお祭りが好きな日本人にとって親しみやすく、大人も子供も楽しめるイベントであることもその理由かもしれません。
もちろん、楽しみ方は仮装やパレードだけではありません。家で室内をオレンジや黒などでディスプレイし、ハロウィンカラーのホームパーティーから始めてみてはいかがでしょうか。かぼちゃ、栗など季節の食材を使った料理やスイーツで秋の味覚を堪能し、食後はとスイーツがよりおいしくなるコーヒーをホットでいただきましょう。
毎年、盛り上がりを見せる秋の一大イベント、ハロウィン。今年はあなたも自分なりの方法で思いっきり楽しんでみましょう。眺めているだけではもったいないですよ!
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