BROOK’S OFFICIAL BLOG(略してBOB)

2016
7/14

高温多湿の日本ならでは・・・ワンランク上の「茶の愉しみ」

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7月に入り、ますます気温も高くなり雨の日も増えてきました。それは同時に湿度が高いじめじめした日が続く時期が到来したことになります。そこで今回は、この時期高温多湿の気候である日本ならではの、ワンランク上のお茶の飲み方と香りの愉しみ方をご紹介します。

 

■気になるこの時期の茶葉の保管、どうしていますか?

せっかくのお休み。でも雨だし・・・。

そんな時は出かけるのをやめて、家でゆっくりお茶やコーヒーを飲みながら映画鑑賞や読書をして過ごすのもよいものです。そんなのんびりしたティータイムに、いつものお茶やコーヒーの味が違うと感じたら、それは湿度による茶葉の風味の変化かもしれません。茶葉は温度や湿度の影響を受けやすいので正しい方法で保管し、できるだけ劣化を防ぐことが大切です。冷蔵庫や茶筒、またはジッパー付きの袋などに入れて保存している方は多いと思いますが、空気に触れないことが劣化を防ぐのでこのような保管方法は簡単で有効です。

これでいつものおいしいお茶を飲めますが、さらにひと手間かけた工夫でワンランク上のお茶を愉しんでみませんか?

 

■昔ながらの素朴な茶道具「焙烙(ほうろく)」

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焙烙(ほうろく)という茶道具を使えば、簡単に封を切ったばかりのような味でお茶を楽しむことができます。焙烙は昔は各家庭にあり、茶葉以外にも塩や米、豆、銀杏などを炒る道具として日常的に使われていました。素焼きの土鍋の一種で、形は平たく低温で焼いて作られています。呼び名もいり器、ほうじ器といろいろで、形状も持ち手のあるものから皿のようなものとさまざまです。

今ではほとんど目にしなくなった焙烙ですが、最近カフェのように家でゆっくり過ごす「うちカフェ」が流行し、茶葉をおいしく飲むこだわりの道具として再び注目されるようになってきました。「うちカフェ」を楽しむ方のなかには焙烙で緑茶を炙り、出来立ての自家製ほうじ茶と温めたミルクを合わせた“ほうじ茶ラテ”を楽しんだりしているようです。緑茶そのものがお好きな方も、さっと炙れば茶葉の湿気が取れて、買ったばかりのような美味しいお茶が飲めますよ。

 

使い方は簡単です。焙烙に茶葉を入れ、弱火~やや中火で火にかけます。このとき茶葉が焦げてしまわないように、少しずつ茶葉を入れるのがポイントです。茶葉を入れた焙烙を細かく揺り動かしながら焙じ、茶葉が茶色くなったら火を止めます。これだけで、自家製のおいしいほうじ茶の出来上がり。焙じたことにより独特の香ばしさがでて、渋みや苦味も少なくとてもおいしいです。焙烙がない場合はフライパンや鍋でも代用可能ですが、焙烙に比べて焦げやすいので、温度調節には気をつけて下さい。

 

■雨の音を聞きながら茶葉の香りを愉しむ「茶香炉」

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茶の香りは日本人にとってなじみ深いものであり、匂いを嗅ぐだけで気分が落ち着くものです。そんな茶葉の香りを楽しむアイテム「茶香炉」が、アロマテラピーに代わる癒しグッズとしてにわかに注目を浴びています。アロマオイルの香りが苦手な方も、お茶のほのかな香りでリラックスできるのではないでしょうか?必要な道具も茶香炉、茶葉、キャンドルの3つだけ。茶葉も家に置いてあるものやお好きなもので大丈夫です。キャンドルはアロマポット用として使う短い「ティーライトキャンドル」が炎と茶葉の距離がちょうどいいようです。火を扱いますので、茶香炉の周りにはくれぐれも引火しやすいものは置かないでくださいね。

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茶香炉のお皿に茶葉を大さじ2杯ほど入れキャンドルに火をつけて待つと、お茶のいい香りが漂いはじめます。お皿と茶葉の間にアルミホイルを敷くと茶葉を焙じている時間が長くなるので、香りも長持ちするのでおすすめです。部屋の明かりを落とせば気分も落ち着き、よりリラックスできるのではないでしょうか。

 

じめじめして気分が滅入るこの時期ですが、今年は焙烙と茶香炉を活用し美味しいお茶と香りを楽しみ、リラクゼーションをしながら過ごすのはいかがでしょう。雨の音を聞きながら、リラックスして飲むお茶はまた違う味わいがあります。いつもとは違うワンランク上の愉しみかたのご紹介でした。

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投稿日:2016年7月14日  カテゴリー:お楽しみ ,日本茶

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