コーヒーを飲むのに欠かせないものといえば、コーヒーカップですよね。コーヒーカップには形や大きさ、素材、デザインなどさまざまなものがあり、どんな種類のコーヒーをどのようなカップで飲むかによって、味わいまでも微妙に変化します。カップにこだわってみると、毎日飲むコーヒーがいつもよりもっと美味しくなるかもしれませんよ。
今回は、コーヒーをより美味しく味わうために知っておきたい、コーヒーカップのあれこれをご紹介します。
■今さら聞けない!コーヒーカップとティーカップ、どこが違う?
百貨店の食器売り場や食器専門店などでよく見かけるカップ&ソーサー。同じブランドの同じシリーズのカップ&ソーサーなのに、形が違うものが2種類置いてあるのを目にしたことはありませんか?
実はカップ&ソーサーには、コーヒー用と紅茶用の二種類があります。それぞれの性質に合わせた特徴がありますが、どうしてこのような形状になったのでしょうか。
まず二つの大きな違いは、口の広さ。口が広く浅いほうが紅茶用(写真奥)で、口が小さく背の高い方がコーヒー用(写真手前)です。
紅茶は高温で抽出するため、入れたてはとても熱い状態になっています。カップの口が広いのは、熱い紅茶を少しでも早く冷ますためであり、より多く香りを楽しむため。浅型なのは、紅茶の色がきれいに見えるようにともいわれています。
一方コーヒー用は、紅茶に比べ低温で抽出することから、保温性を重視した形状になっています。つまり冷めにくいように口が小さめ。また、コーヒーの香りをとばさないように口が小さくなっているという説もあります。
■コーヒーカップにはどんな種類があるの?
コーヒー好きなら、コーヒーの種類によってコーヒーカップも使い分けたいところですよね。コーヒーカップにはどんなバリエーションがあるのか、代表的なものを紹介してみましょう。
●レギュラーカップ
喫茶店でコーヒーを注文すると、出てくるのがたいていこのタイプ。ドリップやサイフォンで抽出したコーヒーを入れるのに適しています。一番よく普及しているカップです。
●マグカップ
持ち手の付いた円筒形の大型カップ。ソーサーがないので手軽に使え、家庭やオフィスといったカジュアルなシーンでよく利用されます。保温性が高いので、コーヒーだけでなくスープやインスタントラーメンなどにも利用でき、その用途の広さも魅力。ちなみに「マグカップ」というのは和製英語で、英語では単なる「マグ」というそうです。
●デミタスカップ
エスプレッソを飲むときに使われるカップ。フランス語で、「デミ」は“半分”、「タス」は“カップ”という意味。“半分のカップ”という名の通りの小さなカップです。エスプレッソは濃いコーヒーなので一度にたくさんは飲めませんから、この大きさがちょうどいいのですね。
●カフェ・オ・レ ボウル
「カフェ・オ・レ」とは、濃いめに淹れたドリップコーヒーとミルクを別々のポットに温めておいて、同じ割合で同時に注いだコーヒーのこと。これを飲むための専用のカップがこちら。フランスの伝統的な食器で、かつてはスープを飲むために使われていたことから「カップ」ではなく、「ボウル」(お椀という意味)という呼び名なのです。
■コーヒーとコーヒーカップの美味しさのカンケイ
紹介したもの以外にも、コーヒーカップにはさまざまなバリエーションがあり、コーヒーを飲むシーンによって使い分けてみるのも楽しいものです。コーヒーカップには磁器製が多いですが、和菓子と一緒にいただく場合には、あたたかな土味のある陶器製をあえて使ってみても。ほっこりとした和の雰囲気が和菓子とマッチして味わい深いコーヒータイムが過ごせそうです。
そして、夏に欠かせないアイスコーヒーを飲むときには、銅製のカップがおすすめ。キンキンに冷えたアイスコーヒーをゴクゴク飲みたい、そんなシーンで大活躍します。アイスコーヒーの冷たさがカップを持つ手にもダイレクトに伝わり、清涼感を肌で感じることができますよ。ビールやジュースにも使い回せるので、ひとつ持っておくと夏の間ずっと役に立つはずです。
また、オフィスなどでアイスコーヒーを飲むときは、真空断熱のタンブラーを使ってみてください。表面に結露を発しないため、デスクやパソコン周りを結露でびちょびちょにしてしまうといった心配がなくなります。氷も溶けにくいからコーヒーが薄まりにくく、最後まで美味しくアイスコーヒーを飲むこともできますよ。このように、コーヒーを飲むシーンに合わせてカップをセレクトしてみると、コーヒーがより美味しくいただけることは間違いなさそうです。
コーヒーの種類や飲み方、シーンによって、さまざまなカップを使い分けることができたら、あなたもコーヒー通の仲間入り!毎日のカフェタイムをますます充実させてくださいね。
私は毎日、ドリップコーヒー。何故なら、カップにコーヒーが入っているだけで幸せになります?それと心が落ち着くのです。時間に追われていても呑みたいのです。何故なら、水よりコーヒーが大好きだから!
Posted at 2015.09.23 by なおこ
興味あるお話でした。何時もヨーロピアンヘブレンドを愛好しマグカップで頂いています。
元は8㌘から10㌘になったときからマグカップになりました。私は8㌘が一番美味しいと思っているからです。量が増えた分 濃くなるのが嫌でマグカップになりました。使用しているマグカップは200㏄です。
カップについて一言。懐石料理のお吸い物碗の形は口が当たるところがカーブ(朝顔状)になっているのでしょう?
それは唇に合わせた日本文化の心です。お椀を大きく傾けなくても 最後まで上品に頂くことが出来るように設計されているのです。
それ故喫茶店でコーヒーを飲むとき 「どんな器で出されるのか」と思うのもコーヒーを飲む楽しみでもあるわけです。
又 色々楽しいお話を掲載してくださいね。
Posted at 2015.07.27 by ポチと遊ぼう