BROOK’S OFFICIAL BLOG(略してBOB)

2016
9/15

「アイス専用豆」は「アイス専用品種」にあらず

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立秋が過ぎ暦の上ではとっくに秋ですが、日中は残暑が厳しく、まだまだ冷たい飲み物がおいしく感じます。コーヒー好きな方にとって今年は、“コールドブリュー”というトレンドもあり、例年以上にアイスコーヒーを飲むことが多かったのではないでしょうか?今回は、夏の間みなさんもたくさん楽しんだであろう「アイスコーヒー」のお話です。

 

■  ホットとアイスの豆の違いはどこに?

もうしばらくはカフェでアイスコーヒーを楽しむ方の姿や、お店で「アイス専用」と書かれた豆を見ることができそうですね。そもそも、ホットとアイス、2つの豆の違いはどこにあるのでしょうか?

品種や銘柄にもよりますが、大きく分けるとその答えは「焙煎時間」と「挽き方」にあります。

 

■  8段階の焙煎と5段階の粒度

風味を決める重要な要素の1つである焙煎。浅煎りや深煎りといった言葉をよく耳にしますが、以前、「自宅での焙煎方法」でも紹介したように、一般的には次の8段階に分けられています。

1.ライト・ロースト

2.シナモン・ロースト

3.ミディアム・ロースト

4.ハイ・ロースト

5.シティ・ロースト

6.フルシティ・ロースト

7.フレンチ・ロースト

8.イタリアン・ロースト

焙煎時間は短いほど豆色は明るく酸味は強めで、逆に長いと豆色は濃く苦味も強くなります。

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次に、同じく風味を大きく左右する挽き具合ですが、こちらは「粒(りゅう)度」と呼ばれ、次のような5段階に分けられています。

  1. 極細挽き 2.細挽き 3.中細挽き 4.中挽き 5.粗挽き

粒度が粗いと酸味が出て、逆に細かくなるほど抽出効果が良くなることで苦味が強く出てきます。カフェのアイスコーヒーや、店頭で売られているアイス用の豆は、氷で薄まることを前提に「深煎りの豆を細挽き」にされていたのですね!

このように「アイス専用豆」として販売されているものでも、“アイス専用品種”という意味ではないことが分かりました。それなら店頭からアイス専用豆が消えても「飲みたい!」と思った時にいつものコーヒーを濃いめに淹れるだけで、おいしいアイスコーヒーを手軽に楽しむことができます。

 

■  氷を直接入れて飲む国は少ない?

実は、アイスコーヒーは日本を発祥とする説があり、その根拠の1つが日本の優良な水質環境ではないかと言われています。私たちが慣れ親しんでいる氷を直接入れて飲む方法は、海外では衛生上の問題で使用できないとされることが多く、異国の方たちの目にはめずらしく映るようです。水質環境に恵まれている日本では当たり前となっている飲み方が、世界ではめずらしい飲み方だとは、アイスコーヒーが市民権を得ている日本からすると不思議な気がしますね。

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銘柄はもちろん、挽き方や抽出方法など様々な要素が1つ変わっただけで多彩な表情を見せてくれるコーヒー。アイスコーヒーも“アイス専用品種”の豆ではないことがわかりました。いつものお気に入りの同じ豆で、アイスコーヒーとホットコーヒーを淹れて飲み比べてみると、同じ豆での違いがよくわかってて面白いかもしれないですね。

 

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投稿日:2016年9月15日  カテゴリー:コーヒー豆知識
「アイス専用豆」は「アイス専用品種」にあらず」への3件のフィードバック

いつもBOBをご愛読いただきありがとうございます。

ご指摘いただいた件についてですが、確認したところ一部で正しく表示されない状態でした。
お詫びするとともに、数字が正しく表示されるよう記事を修正したことをお知らせいたします。申し訳ございませんでした。

今後ともBOBをよろしくお願いいたします。

8段階のローストを感じ取るほどの口を持たないのは残念ですが、苦みが強い、弱いくらいは感じることがあります。ところでこの記事の8段階に2や3が2か所あり、4と7が見当たりません。これはどういう意味でしょうか?

キリマンやモカなど酸味の強いコーヒーは苦手です。
最近はいわゆる”喫茶店”と言われるコーヒー屋さんはみかけませんが、若い頃お店で飲むならマンデリンでしたね。
自宅では深入りのフレンチロースト・イタリアンロースト又はアイス用となっているもの…いずれにしてもアイスでもホットでも共用しています。
美味しく入ったコーヒーは少々お湯で割っても”美味しい”というのが私の持論です。もちろんこれがアメリカンと言うことではないですよ。(笑)
コーヒーは突き詰めれば奥深く、目から鱗…という時もありますが、「自分好み♡」これが一番だと思いませんか?

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