2016
3/24
街のあちこちで見かけるチェーン店のカフェ、そして手軽に買えるコンビニコーヒーの登場により、日本人のコーヒー消費量は年々増加していると言われています。
そこで、今回はちょっと興味深い調査の結果をご紹介したいと思います。
■日本の県庁所在地&政令都市のコーヒー消費量ランキング
全国47都道府県の中で、一番たくさんコーヒーを飲んでいるのはどこなのでしょうか?2012年~2014年に総務省が実施した「家計調査」で判明した、1世帯あたりのコーヒー消費量ランキングは意外なものでした。
分かりやすく表にまとめてみますと、トップ10は以下のとおり。今回はそのなから上位の3都市について、背景を探ってみました。
第1位:京都市
和風のイメージが強い京都ですが、意外にもコーヒー好きの方が多いようです。理由には諸説ありますが、京都ならではの茶を飲む文化や、大学や老舗が多い土地柄から、憩いや情報交換のために人々が集まってコーヒーを飲む文化が根づいたという話に興味を持ちました。
余談ですが、京都市は同調査でパンの年間購入量でも全国1位となっています。コーヒーを楽しみつつ、パンを食べるスタイルが定着しているのかもしれませんね。
第2位:鳥取市
続いて2位は、今回のランキングの元である調査期間以前に、2006年にも1人あたりのコーヒー平均購入量がもっとも多かった鳥取市。こちらも城下町として有名で、喫茶の文化が根づいている模様。平均購入量に対して家計調査の「喫茶代」の支出は名古屋市の半分以下と、非常に少なかったようです。この2つの関係性から想像すると、「コーヒーは家でゆっくり楽しみたい」という市民が多いのでしょうか。
第3位:札幌市
コーヒーより酪農(ミルク)のイメージが強い北海道ですが、実際の牛乳消費量は第34位。生産量では圧倒的1位を誇るだけに意外な結果です。その厳しい気候・風土からか、全国1位の土地面積に対して人口密度は最下位であり、人口当たりの喫茶店数もやや少ない北海道。やはり寒い時季が長く続くこともあって、自宅でゆっくりとホットコーヒーを楽しむ方が多いのかもしれません。
■コーヒー消費量が西日本に偏っているのは何故?
ランキングをよく見ると、コーヒーの消費量が西日本に偏っていることが分かります。東日本がまったく入っていません。何か理由があるのでしょうか?実は同じ「家計調査」の中にもう1つ興味深いデータがありました。県庁所在地別の日本の食パン消費量のランキングです。こちらも表にまとめてみました。
TOP10を見ると1位から10位までがすべて西日本の都市で独占されており、東日本の都市はランク外となっています。これもまた意外な事実ですね。もしかすると西日本では、朝食や昼食はパンを添えた洋食、サンドイッチといったスタイルの方が多いのかもしれません。そのため、自然とコーヒーを飲む機会も多く、このような調査結果になっているのではないでしょうか。
また、喫茶店文化が盛んと言われる愛知県名古屋市が、コーヒー消費ランキングで31位とランク外となっている点も気になるデータです。コーヒー1杯をオーダーすると、トーストやサラダをはじめ、店によってはデザートやフルーツ、なぜかうどんやいなり寿司など、多種多様なおまけが付いてくることが話題となった名古屋。この、いわゆる「モーニング」と呼ばれる喫茶店を日常的に楽しむ文化を考えると、意外な結果でした。
数値だけでは推し量れないものの、意外だった第1位の京都市。その飲み方や、お供のスイーツは和風?など、さらに興味が湧いてくるランキングでした。
京都市民です。そういえば、子供のころから(昭和30年代)から朝食はトーストでしたね。さすがにコーヒーではなくミルクティーでしたが・・。
今でも平日、出勤前はミルクティーで、休日はBROOKSを2、3杯、バタートーストと一緒に。
ミルはありますが、最近はDRIPでコロンビアとモカのストレートが好みです。
Posted at 2016.04.8 by ANZY