BROOK’S OFFICIAL BLOG(略してBOB)

2014
11/20

コーヒー豆のルーツ~個性と味の違い~

こんにちはBOBです。
現在では、200種類を超えるとも云われているコーヒー豆ですが、元をたどると3つの原種から成っているということをご存じですか?
今日はこの『コーヒー豆の三大原種』について話したいと思います。

一般的に飲用として飲まれているコーヒーの大多数を占めるといわれる『アラビカ種』、インスタントコーヒーや缶コーヒーなどに配合されやすい『ロブスタ種(カネフォラ種)』生産量が全体の1%にも満たない『リベリカ種』、これらがコーヒーの三大原種と呼ばれる原種です。

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まずは『アラビカ種』からです。
原産地はアフリカのエチオピア。
現在、アラビカ種に属するコーヒー豆は200種類を超えます。
生産している国はブラジル、コロンビアのある中南米、原産国であるエチオピア、ハワイ、インドなど、一般に「コーヒーベルト」と呼ばれる地域全域です。
生産量は、アラビカ種だけで世界のコーヒー生産量の全体の70%以上を占め、200以上の品種が存在、ティピカ種、ブルボン種などもこのアラビカ種から派生したものです。
豆の形は、偏平、楕円形。標高1000m~2000mの熱帯高地での栽培に適しています。
病害虫、乾燥、霧などに弱く、栽培には手間がかかりますが、香味に優れ、高品質なレギュラーコーヒーとして提供されています。

arabica arabica

次に『ロブスタ種』、別名カネフォラ種とも言われます。
原産地はアフリカのコンゴ。
生産国はアフリカ各地、インドネシア、トリニダードトバコなど。
生産量は、アラビカ種に次ぐ世界のコーヒー生産量の全体の30%。
豆の形は丸みを帯び大粒。標高1000m以下の低地での栽培に適しており、病害虫に強く、多くの実がなるため、非常に収穫性の高い品種です。
苦みが強い一方、酸味はほとんどなく、抽出すると水溶性成分やカフェインが多く出るので、インスタントコーヒーや缶コーヒーなどに多く使われています。

robusta robusuta

最後は『リベリカ種』
原産国は、アフリカ西海岸のリベリア共和国。
生産国はアフリカのコートジボワール、アンゴラ、インドネシア、原産国のリベリアなど。
余談ですが「コートジボワール」は、別名「アイボリーコースト」とも言われます。
実は、この2つの名前は同じ国を指してます。アイボリーコーストは英語“Ivory Coast”、コートジボワールは“Cote d’Ivoire”はフランス語。日本ではこの国やこの地域の海岸を「象牙海岸」と読んだ時代もありました。
豆の形は、菱形なのが大きな特徴。標高200m以下の平地や低地に弱く、品質もアラビカ種より劣るとされ、生産量は全体の1%にも満たしておらず、栽培地域内のみで生産、消費されています。

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現在では、はじめにも言ったように、この三大原種を中心に品種改良や突然変異によって200種を超える品種があると言われるコーヒー豆。
1粒のコーヒー豆にも歴史あり。今回はコーヒーの三大原種についてのお話でした。

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投稿日:2014年11月20日  カテゴリー:コーヒー豆知識
コーヒー豆のルーツ~個性と味の違い~」への1件のフィードバック

ロブスタ種の表の生産量は30%ではなく3%になってますよ〜

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