会話の途中で披露した雑学が意外にウケてちょっと盛り上がる・・・ということ、ありますよね。そこで今回は、会話の小ネタとして使える、「知ってるつもり?の紅茶の雑学」をご紹介します。みなさんの知らない話があるかもしれませんので、話が弾むかもしれません。
■アイスティー、レモンティーはアメリカ生まれ?
紅茶といえばイギリスのイメージがあるので、みなさん、アイスティーやレモンティーもイギリスが発祥の地だと思っていませんか?しかし意外ですが、冷やしたりレモンを入れたりする飲み方は、アメリカ生まれだと言われています。
アイスティーが生まれたきっかけは、アメリカで1904年に開催されたセントルイスの万博会場での茶商の機転からでした。当時、紅茶はホットでしか飲まれていなかったため、猛暑にみまわれた会場内でホットティーはまったく売れませんでした。どうしてもお茶を売りたい彼は、当時の常識から外れたアイデアを思いつきます。
「氷を入れて冷やせば売れるのではないか?」
茶商の思惑通り「氷入のお茶」は飛ぶように売れ、大評判となったのです。
一方、レモンティーはカリフォルニアの農家で紅茶にレモンを入れて飲む習慣があり、それがきっかけだと言われています。では、レモンティーはどのように日本で普及していったのでしょう?
諸説ありますが1つ面白い話を見つけました。ある女性雑誌が「カリフォルニアのオシャレな紅茶の飲み方」として、レモンティーを紹介したからといわれています。記事を見て、そのスタイルを真似る人が増え、たちまち大ヒットにつながったそうです。海外の流行に敏感な日本人らしいエピソードで面白いですね。
■紅茶がきっかけで歴史が変わった?
昔から嗜好品として多くの人に親しまれている紅茶ですが、過去をひも解いてみると歴史的大事件のきっかけとなるような、重要な役割を担うこともあったようです。代表的なものとしてあげられるのは「ボストン茶会事件」でしょうか。
18世紀、イギリスの植民地だったアメリカで紅茶が流行し、需要が高まっていました。そこで、イギリスは自国の財政を潤すためにアメリカに対し「紅茶税」をかけましたが、これに反発したアメリカはイギリス商品の不買運動を行い、やがて、東インド会社の船に積まれた茶箱を海に投げ出してしまう、「ボストン茶会事件」を引き起こします。この「茶税反対運動」が世論を独立運動に向かわせ、アメリカを独立へと導いていったと言われています。
アメリカ誕生のきっかけを紅茶がつくったといっても過言ではないですね。また、この紅茶不買運動の過程で、紅茶を飲む代わりにコーヒーを飲む人が増えたため、アメリカのコーヒー文化が定着していったといわれています。この事件がなければコーヒーの歴史が変わったかもしれないと思うと、とても興味深いですね。
この他にも紅茶にまつわる雑学はたくさんありますので、またご紹介したいと思います。これを機会に紅茶の魅力にふれてみてはいかがでしょうか。