イタリア・トスカーナ地方の伝統的な郷土菓子「ビスコッティ」。ハードな食感が特徴のこのお菓子は、コーヒーと相性がいいことで知られています。
今回は、なぜあんなに硬いのか、その硬さの秘密と魅力にフォーカスします。
イタリアでは「カントゥッチ」とも呼ばれ、それぞれの家庭にその家のレシピがあるビスコッティ。各家庭で受け継がれるレシピで作った自慢の“マンマ(イタリア語でお母さんの意味)の味”は、近所やお友達にもよくプレゼントするのだとか。 そんなビスコッティの特徴は、なんといってもその硬さ!イタリア語の「ビス=もう一度」と「コッティ=焼く」が合わさった名前のとおり、口に入れて噛もうとすると、驚くほどの硬さです。
秘密は、生地をオーブンで二度焼いて、堅焼きにすること。二度焼くことで、水分がほとんどなくなり、独特のザクザクとしたハードな食感に仕上がるのです。この硬さがクセになり、また、日持ちすることで保存食としても重宝なのだとか。
イタリアの人たちは本当にこんなに硬いお菓子を食べているの?と不思議に思いますが、ちゃんとイタリア流の食べ方がありました。
イタリアではビスコッティを、コーヒーやエスプレッソに浸して食べることが一般的なのだそうです。しっとりと柔らかくなって食べやすくなります。ほのかな甘みに、コーヒーやエスプレッソの豊かな香りと、ビターな味わいがよく合います。
ビスコッティは、“浸すことで完成するお菓子”なのかもしれません。 コーヒーブレイク時のおやつとしてはもちろん、コーヒーと一緒に簡単な朝食として、また、食後のデザートとしてアイスクリームやジェラートにつけて食べることも多いそうです。“マンマの味”は、イタリア人の生活には欠かせないようですね!
じつは工程も少なくて、身近な材料でできるビスコッティは、自宅でも気軽に作れます。基本のレシピをご紹介します。
【基本のレシピ】
① 薄力粉・砂糖・卵・バターやオイルを混ぜ合わせる
② 生地を均等に分けて細長く棒状に丸めて伸ばす
③ 180℃で予熱したオーブンで30分ほど焼く
④ 焼きあがったら食べやすい大きさに切り分ける
⑤ 切り口を上にして並べ再び180℃で10分程度焼く
⑥ できあがり
アレンジとして生地にチョコチップやナッツ、ドライフルーツを入れても◎
胡麻やおからを混ぜるのも、ヘルシーでオススメです。ベースがシンプルだからこそ、アレンジ次第で多彩な味が楽しめますね。
素朴な味わいとザクザクした食感が魅力的な「ビスコッティ」。ドリップバッグで簡単に奥深いコクの濃厚なエスプレッソの味が楽しめる『ドリップレッソイタリアンロースト~パッシオーネ~』や、炭焼き独特のスモーキーさが味わえる『ドリップレッソ炭焼ロースト~ネロドリップ~』と一緒に、イタリアの食文化をお楽しみください。
ビスコッティのレシピ、ありがとうございます!!
自分で好みの物を入れて、アレンジして作りたいです♪
Posted at 2018.02.1 by パンサー