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2017
6/29

子どもの学校説明会へ行くと、スライドショーを見ることが多い。
日常のキラキラした断片が、友情あふれる歌と共に大画面に映し出される。
あれはずるい。さながら結婚式や卒業式のような空気が流れる。
音楽の空気にのまれてしまうのだ。はじめて訪れた校舎、会ったこともない生徒の笑顔や真剣な表情に鼻の奥が勝手に熱くなる。
ベストセレクションのオンパレードに、一気に感情移入してしまいそうになるし、実際にそれが一番の動機になる親子もいると思う。
写真と音楽のコンビネーションは、ちょっとしたテクニックさえあれば日常をドラマチックに見せることができるのである。
もしあなたに別れをせまる恋人がいるのなら、スライドショーを作って見せれば別れないですむかもしれない。

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2017
6/22

人の名前を覚えるのには限度というものがあると思う。いくら漢字で映像にしても、いくら有名人と結び付けても咄嗟に出てこないというシチュエイションはあると思う。
スーパーでいきなり呼び止められる。その人の家族の顔も、住んでる場所も、お子さんの得意のサッカーの技も知ってるのに名前だけがでてこない。それでも会話は一応成立する。だって紙に名前を書かされるわけじゃないんだから。
一方、ヒトゴトなのに気が気じゃなくなるときがある。ライブでのバンドのメンバー紹介だ。先日も友人のライブへ行き、ボーカルの人が何度も「オンギター○○○○!オンピアノ○○○○!」とフルネームで叫ぶシーンを見て一人ドキドキしていた。興奮していて瞬間的に真っ白になったりしないんだろうか、と。紹介するときの一瞬のアイコンタクトは”俺の名前間違えるなよ“と言っているように私には見えてしまうのである。

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2017
6/15

去年の春に買ったウンベラータという観葉植物。大きな葉が特徴なのに秋の終わりにすっかり全部の葉を落としてしまった。「あーあまた」という表情の旦那。私自身も植物を育てられない自分を憂う。
水もあげていたし、日にも当てていたし、何がいけなかったんだろうとインターネットで検索してみたところ“冬に多くの葉をおとすので枯れたと思ってしまう人もいる”と書かれてあった。その言葉だけを頼りに、冬は週に1回、暖かくなった4月ごろからは水を欠かさないようにした。しかし、一向に枝は茶色いまま。水をやる姿を見て旦那は、「え?まだ捨ててなかったの?」とまで言い捨てた。
すると先日、茶色かった芽がほんのり緑になり、ついには葉を広げ始めた。
誰に褒められなくとも、とにかくうれしかった。

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