本を読みながら人を待っていたら、「読書がお好きなんですね」と話しかけられました。
迷わず「はい」というには、ためらうような状況でした。
その人とは初対面で、たった一瞬の出来事だったからです。
これがスマホだったら「携帯電話お好きなんですね。」とはならないはず。
今となっては本を持ち歩いてる、ということ自体が珍しいのでしょうか。かばんに本が入っている、それだけで読書好きな人というカテゴリーになるのかもしれないですね。
それでも、やっぱり私は気に入ったページの耳を折ったり、書店でジャケ買い(表紙の印象で本を買う)、一行目買い(一行目を読んで本を買う)が好きです。
先日、大学時代の親友の新居へ遊びに行った際、20年前によく二人の話題にのぼった本たちが、場所を変えて、尚勇ましく並んでいる姿を見て、いっぺんに気持ちがタイムとリップしたのでした。