先日、日本の伝統芸能を見に行きました。あまりの人気で事前のチケットを取ることができず、当日の朝、発売時間の1時間半前に行って並びました。
その時点で私は10番目くらいで、どんどんと人が集まり始めました。当日券の座席には限りがある上、一人一座席しか確保することはできません。それ以外は立ち見、運が悪ければ入場すらすることもできなくなります。
人気の伝統芸能とあり、外国人観光客の姿も少なくありません。そんな中、一人の外国人男性が不安そうに並んでいました。入場できるかぎりぎりのあたりに並んでいます。
やがてチケットの発券時間になるころ、とあるおばチャンがその彼に話しかけ身振り手振りで彼よりもずいぶん前に並んでいた自分の場所を譲ってあげていました。
そして入場したあと。たまたま彼と近くの席だったのですが、ちゃっかりと自分の彼女の席も確保していたようで、ずい分後からやってきた彼女と仲良く座っていました。
おばチャンよ、どうかその姿を見ないでくれと睦まじい二人の姿を一人勝手に見守ったのでした。