お花見イコール場所取りやお酒というイメージを持っているのはいつごろからだろうか。
週末に近所の友人で集まり花見をすることになったので、私は疑いもなくビールとお重のお弁当を持って行った。
到着すると先に来ていた友人が茶せんでお茶を立てていたのには驚いた。
お酒の飲めない彼女は「花見と言えばお抹茶でしょ?」と当然のごとく言い、伸びた背筋で私にもお茶を立ててくれた。
確かに桜の下で飲むお抹茶は格別で、絵に描いたように風に飛ばされた桜の花びらがひらひらと手元に舞い降りた。
楽しくビールを飲んでトイレを往復するのもいいけれど、来年はそのセリフを引き継ごうとネットでお抹茶セットを検索し始めたのである。