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2018
10/4

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ブラックホールは追憶の彼方に

アルバム、手紙、思い入れのある本やレコード、、、そしてランドセル。
実家にいたころ使っていたものばかりでなく、一人暮らしのアパートには置ききれなかったものは全て実家に送り返してきた。置き場所は無限にあったから。
そんな中、男勝りな母が「終活だ!」と言って大胆な断捨離を始めた。
ゴミの日にゴミ袋何杯分なんて優しいもんじゃなく、コンテナをチャーターして、テレビもタンスも服も本も壺も全部いっぺんに。
「ひとつずつやっていてはゴミ処理代も時間もとんでもないことになるから」とのことらしいが、遠隔にいる私はなすすべもない。
隣県に住んでいる姉は何度か実家に足を運び大事なものを救出したそうだが、私のモノは母の裁量でほとんど捨てられてしまったらしい。
底なしにあり続けると思っていた実家のブラックホールは、本当のブラックホールへ沢山の思い出を連れて行ってしまった。残された私は「どうせ旅立つときは身一つなんだから」と自分へ言い聞かす。

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投稿日:2018年10月4日  カテゴリー:Shifon's column

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