週末の夕方、スーパーにて。
夕食は焼き肉にしようということになり、作るのも面倒なのでなんとなく承諾してしまった。
どうしてあの時私の脳は正常に作動しなかったんだろう?
ホットプレートを出して来たあたりで、事の面倒くささに気が付く。
「におい、どうする?」
「焼き肉のにおいかぎながら寝れるなんて最高じゃん!」
高まる子供たちのテンションと裏腹に、私の視界に入ってくるのはカーテン、クッション、そして吹き抜けの二階。二階の部屋のドアをしっかりと閉め、冬だというのに掃き出しのドアを開けたまま食べた。
案の定においは数日続き、外から帰ってくるとその威力に一歩後退りしてしまう。
焼き肉の後味期限は長かった。