人の名前を覚えるのには限度というものがあると思う。いくら漢字で映像にしても、いくら有名人と結び付けても咄嗟に出てこないというシチュエイションはあると思う。
スーパーでいきなり呼び止められる。その人の家族の顔も、住んでる場所も、お子さんの得意のサッカーの技も知ってるのに名前だけがでてこない。それでも会話は一応成立する。だって紙に名前を書かされるわけじゃないんだから。
一方、ヒトゴトなのに気が気じゃなくなるときがある。ライブでのバンドのメンバー紹介だ。先日も友人のライブへ行き、ボーカルの人が何度も「オンギター○○○○!オンピアノ○○○○!」とフルネームで叫ぶシーンを見て一人ドキドキしていた。興奮していて瞬間的に真っ白になったりしないんだろうか、と。紹介するときの一瞬のアイコンタクトは”俺の名前間違えるなよ“と言っているように私には見えてしまうのである。