今朝、芥川龍之介の芋粥を読んだ。
国語の長文問題にも出てきた記憶はあるけど、内容はまったく記憶になかった。
主人公はめったに食べられない好物の芋粥を「芋粥に飽きることがあるのだろうか」と空になった椀を尚もしげしげと見つめる。
そんなに芋粥が好きなのかと周囲の者がたらふくになるほどの芋粥を用意してくれるのだが、主人公は何かトラブルでも起きて食べられないことにならないだろうかととんちんかんなことを考える。―
SNSみたいだ。片思いしていた人のことは知りたいけど、何の障害もなく情報としてやってくるといっぺんに違うものになってしまう。
読み終えて日付を見たら1916年8月とあった。
100年前のストーリーである。