大人になるにつれ、不規則なものに対して“無意識に意識的”になるそうだ。確かに私も子供のビーズ遊びを手伝っていて「虹色にして」と娘に頼まれるとちょっと困る。彼女の言う虹色とは多色ミックスのことでとにかくランダムに並べてほしがる。
ランダムなんて簡単じゃないかと思われるかもしれないけど、並べているうちに「ああここに赤色が少ない。」とか「黄色が3つ並んじゃうから違う色にしよう」とか考えてしまう。
ピアノをでたらめに弾きたくても、気が付くとなんかの童謡を弾いてしまう。
大人はランダムが苦手な生き物なのかもしれない。“規則性”は知識なのかもしれない。そう思うと、今までにない新しいものはランダムの中にこそあるのかもしれない。