2016
12/8
お歳暮の季節になりました。今では、だいぶ簡略化されたように思いますが、どのくらいの市場なのでしょう。私が個人的にいただくことはまずありませんが、時々夫の仕事関係の方からいただくお歳暮は、結構うれしいものです。
実は、お歳暮と聞くたびに抱く、ちょっとした憧れがあります。
それは生きた伊勢海老です。生きた伊勢海老については、いろいろな逸話を聞くことがあります。それを聞くたびに疑似体験をしてしまい、疑いとも憧れとも言えぬ気持ちになってしまうのです。生きた伊勢海老がおがくずから暴れだし、ゆでる時は全力で蓋を封じる。時にはいたたまれなくなって川に逃がすという、信じがたいエピソードがたくさんあります。
そんなやりとりが、今年も日本のどこかで行われているかと思うと、なんだかわくわくしてしまうのは私だけでしょうか。そしていつか本当にいただいてみたいものです。生きた伊勢海老。
2016
12/1
本を読みながら人を待っていたら、「読書がお好きなんですね」と話しかけられました。
迷わず「はい」というには、ためらうような状況でした。
その人とは初対面で、たった一瞬の出来事だったからです。
これがスマホだったら「携帯電話お好きなんですね。」とはならないはず。
今となっては本を持ち歩いてる、ということ自体が珍しいのでしょうか。かばんに本が入っている、それだけで読書好きな人というカテゴリーになるのかもしれないですね。
それでも、やっぱり私は気に入ったページの耳を折ったり、書店でジャケ買い(表紙の印象で本を買う)、一行目買い(一行目を読んで本を買う)が好きです。
先日、大学時代の親友の新居へ遊びに行った際、20年前によく二人の話題にのぼった本たちが、場所を変えて、尚勇ましく並んでいる姿を見て、いっぺんに気持ちがタイムとリップしたのでした。
2016
11/24
この時期になると毎年、近所のお寺でジャズのライブがあります。近所の人たちが夜に椅子やお酒を持って集まりゆる~くジャズを楽しむので私も毎年楽しみにしています。
それなのに今年は、当日にすっかりそれを忘れて呑気に夫婦喧嘩をしていました。
旦那はさっさと寝室へ行ってしまい、私もPCを落として子供たちと二階へあがろうとしたその時、何やら外から聞こえてくるではありませんか。
その時点でもまだライブのことを忘れきっていたのですが、なんだろう?と玄関の外へ出てみてようやく「嗚呼!」と気付いたのです。聞こえてきたのは女性ボーカルのとろけるようなジャズソング。その日は曇りだったせいもあって、数100メートルも離れた我が家までとてもはっきりと聞こえてきました。
お風呂上りだった私たちですが、しばらく玄関前に座り込んで静かな住宅街に響き渡るジャズに耳を傾けました。曇天のジャズホール。いろんな偶然が重なっての出来事でした。