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2017
3/30

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沈丁花の香りと日の暮れ

昼間の陽気に油断して、夕方薄着で外に出たら寒かった。そんな中、私の鼻を沈丁花の匂いがかすめた。きっと実家の玄関前に植えられていたんだろう。春になると玄関先で「あ、春だ。」と教えてくれていた懐かしい匂い。
日もだいぶ長くなり、5時半になってもまだ明るい。(西日本では6時過ぎまで明るいかしら)住宅街では子どもたちの遊ぶ声がまだ聞こえる。
最近、数十年後の物語を書いていた。何を描写するにも手が止まる。もうスマホは使ってないだろうな、まだ満員電車はあるだろうか。この数十年での進歩が、あまりに著しく10年後ですら未来は未知数だ。
でも思う。数十年後の3月も「ああ、日が伸びたね」という会話は変わらないんだろう。
沈丁花の匂いも変わらないでいてほしい。

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投稿日:2017年3月30日  カテゴリー:Shifon's column

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