「セイロン」と書かれた紅茶をよく見聞きされる方も多いと思います。
「セイロン」は現在のスリランカの旧国名であり、「セイロンティー」はスリランカの紅茶のことを指します。スリランカは島国で、大きさは東北地方の面積より少し小さいくらいですが、紅茶の輸出量は世界1位か2位と、紅茶の生産の盛んな国です。
「セイロンティー」の一般的な特徴としてはクセが少なく、飲みやすい紅茶です。
「ヌワラエリア」「ウバ」「ディンブラ」「キャンディ」「ルフナ」が「セイロンティー」の五大紅茶生産地です。
「セイロンティー」は産地の標高によって、高い順にハイグロウン、ミディアムグロウン、ローグロウンと分けられます。一般的に標高が高いものは花のような香りにしっかりとした渋味、標高が低いものは香り・渋味が弱めながらも濃厚な味わいとなります。
「ディンブラ」「ウバ」「ヌワラエリア」はハイグロウン、「キャンディ」はミディアムグロウン、「ルフナ」はローグロウンの紅茶です。
一番なじみのある紅茶「ディンブラ」 「ディンブラ」という銘柄はあまりおなじみではないかもしれませんが、ハイグロウンにしてはクセが少なく、日本のティーバッグやペットボトルによく使われる銘柄なので、実は「紅茶」として皆さんが思い描く味に一番近いかもしれません。 クセの少ない「ディンブラ」はストレートでもよし、濃い目に作ってミルクティにしてもよし、また、アイスティーやアレンジティーにもよし、と、色々な飲み方を楽しめます。 |
個性的な紅茶「ウバ」 「ウバ」は爽快な渋味の個性を持つ紅茶なので、好きな人は好き!というタイプの紅茶かもしれません。クオリティーシーズンは6~9月で、このときに収穫されたものはメントール系のウバフレーバーと呼ばれる香り高い紅茶になります。 爽快な飲み心地を楽しむためストレートもおすすめですが、ミルクティーも楽しめます。 |