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2015
6/12

最近の蚊は音がしないね、と友人に言うと
違うよ耳の老化なんだよそれ。と言い返された。
耳が老化すると聞き取りにくい波長の音らしいのだ。そういえば公園に若者がたむろするのを防ぐために大人には聞き取りにくい音のサインを出しているというニュースを見たことがある。黒板をキーキーひっかく音に子供時代は悲鳴をあげたものだ。今は日常に黒板がないからどれくらい不快なのかはわからない。でも「若い」ということは聴覚だけとってみても大人の何倍も敏感で、何倍も色んなことを感じ取っているんだと思う。大人になって久しいけれど、そんな感覚を聞こえなくなってしまった蚊の音で思い出したのでした。

2015
6/5

大学時代。時計というものに縛られることを毛嫌いしていた時期があり、一人暮らしのアパートにあったすべての時計を実家に送り返して暮らしていました。駅や教室にある時計からは逃れることができませんでしたが、流行り始めの携帯電話を持つことも拒否しては陽の高さや、お腹の空き具合なんかで時を感じて生活していました。

そんな自分も今では時計なしでは暮らしていけない日々を過ごしていますが、電波時計も普及して「正確な時間」すら共有するのが当たり前になりました。一昔くらい前まではだいたいの時を知れればよかったのかもしれません。

もう「うちの時計10分遅れてて」という言い訳が通らない時代になったなぁと少し残念に思うのでした。

2015
5/29

先日とある立体駐車場で前にいた車に少々違和感を感じました。よくよく見てみると貼り付けてある初心者マークがものすごく日焼けをしていたのです。もう緑なのか黄色なのかもわからないくらいの状態で、思わずクスッと笑ってしまいました。そしてまた先日、たけのこが採れたよ~と遠く離れた田舎の母がわざわざ煮筍を宅配便で送ってきてくれました。そして電話口で言うのです「煮たばっかりだから美味しいよ。」と。そう、誰も間違ってはいない。でもなんだか不思議な違和感に包まれたのでした。