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2015
9/4

日常の出来事や旅行へ行ったことをSNSにアップしようとして文章を書く。大概、伝えたい数人の顔を頭に浮かべながら。
書きたいことを何度も読み返しながら慎重にアップするときもあれば、勢いでアップしてしまうときもある。
そしてなんとも不思議なのがいつも送信ボタンを押した瞬間後悔をしてしまうこと。
ボタンを押すまではわからない真逆の感情がでてくるのです。
あるときプライバシー設定を自分のみしか見れないようにして送信ボタンを押してみることにしました。
アップされた自分の記事を読むと、やっぱり書き直そうという気分になりました。それ以降、一度自分のみに送信して確認するようにしています。
送信ボタンとは“主観”を“客観”に変えるスイッチなのでしょうか。
でも衝動買いには効かないんですよね、仮の送信ボタン。

2015
8/28

旅行といえば非日常を味わうもの。でも子供にとっては少し違うようです。
旅行から帰ってくるとよく、「何が一番楽しかった?」と子供に聞いてしまう。
すると返ってくる返事はこうだ。
「車の中のしりとり!」や
「虫捕まえたこと!」たまに「テレビ!」なんてときもある。
親が期待する答えは返ってこない。
あんなにお金かかったのに。とかあんなに苦労して並んだのに。と軽く憤りながらも思わず吹き出してしまう。
子供は非日常が味わいたくて旅行に行くわけではないのだ。ありきたりな日常に皆んなが笑顔でいたことが嬉しいのだと思う。
そういえば私も、思い出す子供の頃の景色は夕方に母と近所を散歩した平凡な1日だったりすることに気付かされた。
夏休みはもうおしまい。特別なことじゃなく、日常を大事にしたい。

2015
8/21

実家に帰省するのに最寄りの大きな駅までタクシーに乗った。
「お兄ちゃんは前に座りなさい」と鹿児島出身の気のいい運転手さんに促され、小2の息子が前に座った。おっちゃんはとてもお喋りで、私たちが田舎に帰省することを知ると自分の田舎の話や、息子と同世代のお客さんの話をしてくれ、なぜか始終息子の坊主頭を左手で撫でながら運転をしていた。息子も自分の爺ちゃんかのようにそれを受け入れ、15分ほどのお喋りを楽しんだ。
一週間の帰省を終え、今度は逆ルートでタクシーに乗り、息子は今度は自分から助手席に座った。帰りもあのおっちゃんかなぁと乗り場に向かいながら話していた。
すると帰りの運転手さんは「前に乗る方はシートベルトを締めてください」と他人行儀に言い、大きなスーツケースを持った見るからに旅行帰りの私たちは「どこか行ってたの?」からはじまる想定された会話もなく、無言になった息子の背中は後部座席からはもう見えないくらいシートに沈み込んでいました。