2016
11/17
先日ある老紳士と会う予定があり、行きの電車で読もうと小説を1冊買った。なんでもない推理小説。目的地に着くまで数十ページほど読んでランチをしていたときのこと。
何を思われたのか、その老紳士が突然その小説家のその本の話をしだした。私は聞き間違いかと思いながらも、小説家の名前が一致したのでカバンから本を取り出して見せた。
老紳士は目を丸くして驚いた。なぜならその本の主人公がその老紳士だったのだ。名前こそ少しいじってあるけど、あとがきにはしっかりと老紳士の名前が書かれていたものだから、今度は私が目を丸くした。
日常にはいろんな偶然があるけれど、何千冊とある書店の棚から、その本を選んだ自分の心理を思い出しても、そこへつながる理由もなく、やっぱり縁って不思議だなと思った出来事でした。
2016
11/10
先日ついにストーブを出しました。木造の古い我が家は冬とにかく寒く、いかに一日でも多く、暖房に頼らないかと常々考えています。
そんな我が家で毎年、チラシ広告やテレビCMを見て空想導入するのが「こたつ」です。
もともと実家では、こたつに頼りっきりで、上京して一人暮らしするときもこたつは冷蔵庫、炊飯器と同じくらいどこにもあるものだと思っていました。それがアンチこたつ派の夫との協議の結果、今の家にはありません。
確かに、こたつを置くと部屋が散らかるのは目に見えていますが、こたつが持つあの幸せ団らんイメージは未だに私から離れません。いや、我が家の場合団らんどころか、アンチな夫と大バトルになるのかもしれません。そのやりとりまでも含めて、今年もこたつ広告とのにらめっこな季節がやってきました。
2016
11/3
サッカー好きの息子に付き合って試合観戦に行ってきました。彼の希望でかなりディープな席に座ったため、周囲は熱心なファンばかり。チームのユニフォームを着ていなければ、かえって目立ってしまうというような席でした。
ちょうど2席空いていた私の隣にも中学生の父子がやってきて〝ディープエリア″はほぼ満席の状態になりました。
試合の途中息子と雑談をしていて、息子が「○○選手は13番」と発すると隣の中学生から「23番!」と聞こえてきました。そう、息子が間違って記憶していたのです。その中学生は前を向いたままでしたが私と息子は思わず顔を見合わせてしまいました。今度は「私が○○選手いないね」というと「ドイツ!」と聞こえてくるではありませんか(笑)。決して聞き耳を立てているわけではないのでしょうが、さながら早押しクイズ番組のようでした。