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2015
10/9

夕方、まだ混み始める前の電車に乗っていたときのこと。
静かな車内に「カシャ!」という機械音が響き、私を含め何人かに緊張が走った。
スマートフォンのシャッターの音。静かな公共の場で聞こえるその音にはあまりいい印象がない。気になって音のする方を見ると、40代くらいのサラリーマンが真っ赤な夕日を食い入るように眺めていた。彼が撮っていたのは夕日でした。私はさっきまでの感情を少し申しわけなく思いながら、その音に教えてもらった夕日を眺めながら家路を辿ったのでした。

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2015
10/2

「おつきさんの中にウサギがいるよ!」
自分が幼かったあの頃とまったく同じフレーズを子供たちと話しながら今年も中秋の名月を見上げました。
顔を出したばかりのオレンジの大きな月を楽しみにしていましたが、私の住んでいる場所からは見ることができず、午後7時くらいまで待ちました。
あたりの空も月の明るさで照らされて、とても堂々としていました。
一方住宅街の街は時折家路につく人がぱらぱらと通り過ぎる程度で、月の華やかさとは対照的で、家々から漏れる明かりはカーテンに閉ざされていました。
それがとてももったいない気がして、お向かいのおばあちゃんを呼びに行きました。そしてしばらくみんなで大きな月を見上げていました。日本中ではどれだけの人が見上げていたのでしょうか。

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