こんにちは、焙煎太郎です。
みなさん、今年の夏はどんな過ごし方をされましたか?
今年は暑い日も少なかったし、過ごしやすい夏だったという方が多いのかもしれませんね。
しかし、ブルックスの焙煎工場のスタッフにとって夏はまさに
灼熱の夏です!
秋からの繁忙期に向けてロースターを分解してメンテナンスをするのですが、
これが暑い!
頭からすっぽり白い防護服を着てロースターの中から外からきれいに磨きます。
煙突の中に潜り込んで煤(スス)をかき出す作業は全身真っ黒になります。
だから、ブルックスのスタッフは夏に鍛えられます。
コーヒーの焙煎という仕事の中で「コーヒーの品質」をみる為の
「カップテスト」が「静」の部分だとすれば、
「品質」を造りこむ「ロースター」=「焙煎工程」をメンテナンスするのは
「動」の部分だと言えます。
そこでは机上の仕事だけでは体得することのできない「もの造り」の大変さや厳しさ、
あるいは「作業段取り」の大切さというものを身をもって知ることが出来るのです。
私も毎年この季節になると「コーヒーを生産することの大変さ」を
改めて感じます。
しかし、コーヒー生産国の農家の苦労はこの比ではありません。
コーヒーの栽培は山岳部、高原地帯で行われるため急な斜面での作業に
なります。また、収穫はすべて手作業で行われています。
一本一本の枝からコーヒーチェリーと呼ばれる赤い実を
丁寧に摘み取っていきます。


一本の木から採れるコーヒーの実はほんの2kg程度、
気の遠くなるような作業です。
現地の気候条件、土壌の状態、収穫時期、精製工程の作業はコーヒーの品質を
左右する大きな要因になります。
このように自然を相手に働く現地の農家の方々の苦労が無かったら、
おいしいコーヒーはできないのです。
同じコーヒーに携わる者として、その強さ、厳しさに近づきたいと思います。
そして、農家の方々が作ったコーヒーを大切に焙煎して、みなさんに届けたいと思います。
今年の夏はあまり暑くなかったので作業も少し楽だったのでは?生産地の皆さんやブルックスの皆さんの努力のお陰でまたおいしいコーヒーが飲めそうです。楽しみにしています。