とある偶然から、このミニコラムを担当することになって、十余年。
まさかこんなに長く連載することになるとは、思ってもみませんでした。

掲載当初は言葉や文字を間違えて、お叱りを受けることもしばしば。
続けながら、短い文章で伝えることの難しさ、楽しさを知りました。

そして、原稿のネタを集めるために、積極的に外に出かけ、
面白そうなことに目を光らせ、様々なイベントにも参加するように。
「独り言」は私の生活に張りを与えてくれました。

みなさんが私の、まったくどうでもいいような日々の出来事を読んで、
「ああ、しょうもないけど、なんかほっとする」と少しでも楽しみ、
日常を愛するきっかけにして下さったら、とてもうれしく思います。

長い間、本当に、本当にありがとうございました。
ご縁がありましたら、またどこかでお会いしましょう。

ゴンザ

【ブルックスより】
『新ゴンザの独り言』は今回で終了いたします。
ご愛読いただきありがとうございました。

みなさんは服にガムがくっついてしまったら、どうなさいますか?

つくづく悲しくなる ? わが身の不注意と不運をなげく? 私もです。

そんな時はあわてず騒がず、服ごと冷凍庫に入れると良いんだそうです。
すると、ガムが固くなって、パリパリッときれいにはがれます。

ただし、気を付けなければならないことが2つあります。
1つ目は冷やしている服を、人に見られないようにすること。
2つ目はガムが固くなった頃あいで、忘れずさっさと取り出すこと。

でないと、「冷凍庫に服が入ってるけど…だいじょうぶ?」と本気で
心配されて、しなくてもいい弁解をしたあげくに、冷凍庫の匂いが
すっかり染みついた服を、つくづく悲しい思いで取り出すことになります。

……いや、なんかそうらしいですよ、聞いた話。お気をつけ下さいませ。

 

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    【お知らせ】   「ゴンザの独り言」は次回が最終回となります。
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新しくできた餃子屋さんに行ってきました。
種類の豊かさが売りらしいので、にら、エビ、チーズ、激辛など
全て具が異なる12個の餃子の盛り合わせを注文。

店主の親父さんが皿を持って来た時、きれいにならんだ餃子の
右から二番目を指さして言いました。「これが激辛餃子だからね」

おお、攻撃予告。じゃ、さっそく激辛を。……うん、ピリッとするな。

その後、メニューを見ながら、これはシソかな? こっちはニンニク?と
自分の舌を試しながら、楽しんで食べていきました。
そして最後から二つ目を口に入れた途端です。

!!! かーーー、かっらー!! みず、みず、みず!

左から二番目じゃん! わざとか! ミスか! おっちゃん、どっちだ!

スキンダイビング(素もぐり)の資格をとりに、伊豆に行ってきました。
午前中は実地で海に潜る訓練。午後は救急救命の講習を受けます。

海辺に荷物を置いて、ウェットスーツに身を包み、ざぶんとダイブ。
黄色い魚があわてて逃げ、色鮮やかなヒトデを見つけ、
最後は瑠璃のようにきれいな青色をした小魚の群れに出会いました。

この感動を仲間と語ろうと思いながら岸に上がると、指導員さんが、
「ゴンザさん! 大変! カラスにお昼食べられちゃったよ!」

へ? 私の昼ごはんなら、ちゃんとリュックの中にしまいましたよ?
「なんか、カラスがファスナー開けてひっぱりだしたみたいよ!」
ぐげ! あああ! ウィンナーパンが食い散らかされてる!

お昼の話題の中心は、海の素晴らしさではなく、カラスのすごさでした。

最近、トレーニングジムに入会するための健康診断を受けました。

検査結果を聞きに行った病院には、早口の女医さんが待っていました。

「心電図はきれいな波形だし、尿からも何も出てません。
血液はコレステロールが高めだけど、薬飲むほどじゃないね。
カロリー摂りすぎないで、これからジムで運動すればよし、と」

わざわざ出向いたが、これは「特に無し」っぽいぞ、という私の内心が
顔に出ていたのでしょう、X線写真から先生の説明が変化しました。

「えーと、これが胸部の映像です。ここらへん全体が肺ですね。
こっちが右の肺、こっちが左の肺です。ここに写ってるのが心臓です。
ここですここ。見たところ大きくも小さくもなくて……」

心臓の位置は知ってますから。急に説明を水増ししなくていいですって。

今の時期、市民プールに行くと親子連れによく出会います。

その日、自由遊泳コースで、小学校低学年くらいの男の子に、
父親であろう男性が、泳ぎを教えていました。

「ちがうちがう! 顔は上にあげるんじゃなくて横に出す!
こう! こうかいて、こっちを向いて息をする! はい横! 横!」
お父さん、かなり熱血体育会系な指導をしています。

なかなかうまくならない我が子に業を煮やした彼は
「ちょっとそこで見てな、俺が泳いでみせるから! こうだこう!」
バシャッ、バチャッ、パシャッ、ビシャッ、ピチャッ。

……ちゃんと習ったことがない人の泳ぎ方だ。ひいき目でも、中の下。
息子さん、君は今どんな気持ちで父のこの姿を見ている?

多くのサラリーマンには「計画有休」というものがあります。
年度の始まりに「この日は休みます」と申請を出しておき、
有給休暇を周りに気兼ねなく取れるようにする仕組みです。

私が社会人1年生の時にも、少ない日数ながら
計画有休の申請をするように求められました。

その時、私の同期のHTという男が「8月13日」と書いて
出したところ、上司からも人事部からも承認がおりました。

しかし、大学を卒業したばかりのHTは知らなかったのです。
8月13日はたいていの会社がお盆休みである、ということを。

「なんで誰も言ってくれねえんだよー」と休みの重ねがけを嘆く
彼の愚痴を楽しく聞いたのを、この時期よく思い出します。

最近、妖怪ブームなんだそうですね。海外からも「日常によくある
細かい現象を、妖怪のしわざにする日本はユニーク」と注目なんだとか。

そこで私もいくつかの妖怪を考えてみました。

「枕引き」:人間がもうすぐ眠りに入るところで急に枕を引っぱり、
がくんっと落ちる感覚を与えて起こす。

「ながしボン」:カップ焼きそばのお湯をシンクに捨てているときに、
ボンッ!という音を立てておどかし、そばごと流しに落とそうとする。

「軍手落とし」:何もない道路の片隅に、軍手を片方だけ落とす。
主に夏の暑い日に現れる。ぺったんこの軍手には特に害はない。

色んなことを妖怪のせいにしてみると楽しいです。みなさんもどうぞ。

近所の公民館で、順番待ちをしていた時のことです。

私のそばに座っていたおばちゃんが、たいくつそうに
周りを見渡して、壁沿いに置いてある血圧計を見つけました。
腕をつっこんで測る、大型のアレです。

彼女はすぐにその前に腰を落ち着けて、測定を始めました。
ヴーーーーン…………と左腕を圧迫していく音が聞こえます。

すると係員さんが声をあげました。「▲△さーん。▲△さーん」

とたんにおばちゃん、慌てて腕を引き抜こうとしました。
しかし、血圧計の締め付けというやつは、意外に強力なもの。
「▲△さん」なのであろう彼女はただただ、じたばたするばかりでした。

その姿に私は心の中でツッコみました。「ローマの休日か。」

うちに、姉から引っ越し祝いとしてもらったポットがあります。

ステンレス製の保温ポットなのですが、
どうもこれ、不良品だったらしく、お湯の出がよくありません。
注ごうと傾けても何かが邪魔をするようで、ちょろちょろとしか出ません。
あれこれ試してみたものの、改善しないのであまり使っていませんでした。

ところが、最近になって発見がありました。
熱いお湯の出は良くないのですが、冷たい水なら快適に出てくるのです。
中が温まると、中のゴムパッキンが弁のように出口をふさぐのかな……?

ともあれ、我が家ではこのポットは保冷専用となりました。
そして彼をこう名付けました。

「猫舌ポット」と。

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