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毎日がお茶日和
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VOL.3 なつかしい「烏龍茶」の味!

日増しに温かくなり桜が咲くこの季節、お散歩に行くのが楽しくなりますね♪

そこでアタシは何かにつけて、ちょくちょく次男を連れて実家に遊びに行きます。最近は必ずと言っていいほど、父が上海駐在時代に買いあさった自慢の茶器セットを持ってきては、お茶でも飲むか?と言い誇らしげに烏龍茶をいれてくれます。懐かしい香り高い烏龍茶の味。

幼いころ、私はよく姉と上海にいる両親のもとに遊びに行きました。いろいろな観光スポットに連れていってもらいましたが、その中でも印象に残っている所は、世界遺産でもある「豫園(よえん)」という、古い歴史を持つ庭園です。有名な小龍包のお店があるので、決まってランチはそこの小龍包。長い行列にならんで食べますが、これも旅の醍醐味の一つです。

烏龍茶イメージ
プロフィール

そして、ランチ後のブレイクタイムに毎回立ち寄るお茶屋さん。
中国色を濃く感じるアンティークのインテリアの中、いつも2階の眺めがいい窓際席に座ります。茶屋の外が観光客で賑わっているのが嘘のような、ホッとする落ち着く空間でした。その時に飲んだ烏龍茶の味が懐かしく思い出されます。

毎回、店員さんがお茶をいれてくれる時のパフォーマンスが見たくて注文する烏龍茶は、ままごとのような茶器セットと共に運ばれ、最初の一杯を、店員さんが見事な手さばきでリズミカルに注いでくれます。一緒に出てくる無料の茶菓子は、干豆腐(かんとうふ)*、ウズラの味付けたまご、梅干し、緑茶もちとボリューム満点。烏龍茶を飲む時は、まず香りを楽しみ、次に味を楽しみます。そして茶菓子を食べながら家族の団欒を楽しみ、旅の疲れを癒し、ゆったりと過ごしていました。

父は、烏龍茶よりも急須のすばらしさを誇りげに話していますが、アタシは、烏龍茶の香りと味に、昔を思い出していました。またいつか豫園にあるお茶屋さんの2階の窓際席に座り、ゆったりと烏龍茶を飲みたいものです♪

*=干豆腐は中国全土で広く使われる食材のひとつ。固めに作った豆腐をさらにローラーを通して水分を抜いて圧縮したもの。