開発秘話の最近のブログ記事

冷蔵庫で3時間! 簡単にアイスコーヒーが楽しめて人気の“水出し珈琲”。
でも、よーく考えると水でコーヒーを抽出できるなんて、と~っても不思議!
そこで、“水出し珈琲”を今回徹底解剖!
開発担当者を質問攻めにしてきました。

:“水出し珈琲”開発のきっかけは?

:アイスコーヒーは飲みたいけど、ホットコーヒーをつくってから氷で冷やすのは面倒。
だけど、ペットボトルのアイスコーヒーはあまり美味しくない…などの声が多かったので、
夏の麦茶感覚でつくる事のできる、本格的な水出し珈琲を開発しました。


:開発で苦労したところは?

:水出しのダッチコーヒー*1というのはありますが、これは基本的にじっくりと時間をかけて抽出するものです。
しかし、これを家庭で行うとなると大変な事。
まずは、この時間の短縮が課題でした。
当初の目標は6時間以内で味も香りも引き出すこと。
豆の種類、ブレンド、煎り具合、挽き具合、フィルターの種類など、
様々なパターンで何度も試作を繰り返しました。
 結果、当初の目標を大きく上回る3時間でつくる事ができる商品開発に成功しました。
味香りと抽出時間に一切妥協をしなかったため、最初の年は夏商品のシーズン後半
8月、9月になってからの販売となってしまいました。

*1 ダッチ・コーヒー (Dutch Coffee) とはお湯ではなく、水で抽出するコーヒー。


:今年、リニューアルしたバッグと甘味について

:甘くして飲みたいけど、アイスだとお砂糖が溶けにくいのが難点。
しかもカロリーが気になる…などの声が多かったため、
手軽にさっぱりとした甘みが楽しめるカロリーのない「甘味」を開発しました。
ノンカロリーな甘味料「スクラロース」を配合。
ガムシロップなしで甘いアイスコーヒーを楽しめます。

また、味と香りをよく引き出す為に当初薄手のバッグを使用しましたが、
強度が心配という声がありましたので、今回、より強度の強いものにリニューアルしました。
これは、味香りを引き出すという事と相反するため、
開発担当者全員の予想を遥かに上回る大変な作業となりました。
世の中にある様々なフィルターをバッグ型に加工して試作、試飲を繰り返し、
フィルター製造メーカーの方にもいろいろと注文をお願いし、ご協力いただきました。

そのかいあって、破れにくく味と香りがよく抽出される商品の開発に成功し、
今年自信を持ってリニューアル商品を販売することができました。

 

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