食品安全分析センターからの最近のブログ記事

angenchan.gif こんにちは。分析娘です。
みなさんは製品の裏面を見られたことはありますでしょうか。
ここにかんたフェ珈琲カプチーノがあります。
その裏面を見るとエネルギーやたんぱく質など栄養成分の数値が書いてあります。
その中のひとつにナトリウムの値があります。

20130530-1.JPG このナトリウムの計測は専用の計測器を使用して、かんたフェをプラズマにしてナトリウムの量を数えているんです。

みなさんの生活の中でプラズマといえば蛍光灯です。
あとはテレビのプラズマディスプレイなんて素敵なものをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

プラズマを発生させるには物体にものすごい熱をかけてその実体を壊します。
化学っぽいお話をすると、あるモノをずっと、ずーっと拡大して見ていくと、小さな小さな丸い粒になります。その粒を原子と呼びます。さらにその原子の真ん中には陽子と呼ばれるまたまた丸い小さな粒が存在します。そしてその陽子の周りを電子という、これまたまた小さな粒が飛んでいます。この陽子と電子はプラスとマイナスの関係にあって、お互いに引かれ合ってはいるのですが、ものすごい熱が引き離そうとします。そして引き離された状態がプラズマです。
まぁ、なんて情熱的!

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みなさんの素敵なテレビの中でもなんらかの原子がものすごいエネルギーで陽子と電子が離れたり、くっついたりしています。
なんだかテレビがロマンチックに見えてきました。いや、相手への執念ですか?

感じ方はいろいろですが、
みなさんに美味しく飲まれているかんたフェの裏側に書かれているナトリウム量は、ナトリウムの原子を作っている陽子と電子が離れ離れになってプラズマとなった時の量を測っています。
ロマンチック量なのか、執念の強さなのか、感じ方はいろいろですが、
分析娘もプラズマを起こすような恋をしましょっ。うふ♪

 

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こんにちは!分析娘。です。

当センターでは、ここ最近まで毎日のように紅茶の仕入れ原料の品質検査が
行われていました。
紅茶にも旬の季節があり、それをクオリティーシーズンといいます。
ここで少し2種類のインド紅茶についてご紹介します。

☆ダージリン
クオリティーシーズンは5~7月。「セカンドフラッシュ(夏摘み)」と呼ばれています。
渋味が比較的少なく香りが良いものが作られます。

☆アッサム
クオリティーシーズンは4~7月。こちらも「セカンドフラッシュ(夏摘み)」といいます。
水色や甘味が濃いのが特徴です。

同じ産地でも、摘んだ日や製茶した日の気候条件で微妙な差が生まれます。
安定した美味しい紅茶を提供するために、数十種類のサンプルを取り寄せ、
茶葉の状態・香味・残留農薬などを検査します。

そこで合格した厳選された高品質な物だけを工場に入荷します。



このようにブルックスでは自社で原料の品質検査を行い、安全・安心・美味しい商品をお客様にお届けしています。

 

 

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 こんにちは!分析娘。です。

食品を選ぶときに、まず"カロリー"を気にされる方は多いと思います。
"カロリー"とは、正式には "エネルギー"の単位「kcal(キロカロリー)」のことです。
では、エネルギーはどのようにして量を求めるのかをこれから少し説明したいと思います。

例えばコーヒーの場合、
エネルギーの値(kcal)は、コーヒー100ml当たりの
たんぱく質(g)×4 + 脂質(g)×9 + 炭水化物(g)×4
という式から求められます。

ただし、たんぱく質や脂質は直接測定ができますが、
炭水化物は以下の計算式から算出します。
炭水化物(g)=100-(水分+たんぱく質+脂質+灰分+カフェイン+タンニン)
※カッコ内の成分は全て直接測定した量(g)になります。

・・・つまり、エネルギーの値を知るためには、それぞれの成分を測定しなければなりません。

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食品安全分析センターでは、このような栄養成分を測定し、
お問合せや製品開発、食品表示に活用しております。

エネルギーだけでなく、栄養はやはりバランスが大事ですね。
同じエネルギーでも、たんぱく質・脂質・炭水化物などの質や比率が重要になります。
と、栄養を語っておりますが、私は季節の変わり目などによく風邪を引きます。。。
なので、これを機に食生活を見直してみたいと思います!

ところで、ブルックス商品には栄養成分表示があるものとないものがありますが、現在
日本では、すべての食品に義務付けられているわけではありません。
一方、海外では日本よりも多くの食品で義務化されている傾向にあります。
日本でも現在、栄養成分を含めた食品表示の法整備が検討されており、
自社でも対応できるように体制を整えています。

ドリップコーヒーやかんたフェには英語や中国語などの表記があることは、お気づきでしたでしょうか?
ブルックスでは海外のお客様にもブルックスコーヒーの美味しさを味わっていただいています。

海外でのご購入をご希望の方は、是非こちらのサイトをご利用ください↓
ブルックスのグローバルサイト
ブルックスのグローバルサイト

angenchan.gif こんにちは、分析娘。です。

お客様から寄せられる、紅茶に関するお問い合わせの中で、

「ダージリン紅茶にお湯を注ぐと浮いてくるものは何か?」

というご質問をいただくことがあります。

勘違いしそうですが、ほこりではありません。

では、これからその謎を解明していきましょう!


<ダージリンの茶葉↓>

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色の薄い茶葉を拡大すると・・・


<ダージリンの茶葉(顕微鏡12.5倍)↓>

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一見、動物の足のように見えますが・・・

さらに拡大すると・・・

 


<ダージリンの茶葉(顕微鏡40倍)↓>

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これは茶葉のうぶ毛で毛茸(もうじ)というものです。

紅茶の中には、茶葉の芯芽がまだ葉が開いていない、

丸まった状態の芽の部分を含んだものがあります。

「シルバーチップ」とよばれるこのような芯芽のある茶葉は、

ごく僅かしか収穫され無いために、

希少価値があり高級品とされています。

この芯芽に、白いうぶ毛がたくさんあり、

葉が成長するにしたがって脱落していきます。

これが「ダージリン紅茶にお湯を注ぐと浮いてくるもの」の正体です。

ブルックスのダージリン紅茶は、芯芽(シルバーチップ)を多く含むものを取扱っています。

食品安全分析センターでは、このような検証を日々行ったりしています。

 

 

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こんにちは!分析娘。です。

温かい飲み物が美味しい季節になりましたね♪

今回はコーヒーに含まれている成分で、コーヒーの褐色や苦味、香りのもととなっている
「タンニン」の話をしたいと思います。

「タンニン」ってご存知ですか?
「タンニン」は抗酸化物質である「ポリフェノール」の種類のひとつで
単一の成分の名前ではなく、ポリフェノール類の中でも特に強い渋味を有するものの総称です。

コーヒーやお茶はこの、「タンニン」の苦みや渋みをおいしく利用した飲み物でもあります。

「タンニン」の量を調べる方法はいくつかありますが、
今回は「分光光度計」という装置を使った分析についてお話します。

例えば液体の入ったグラスの横から光を当てると、澄んだ水であれば光をよく通します。
反対に、その水に何か成分が溶けていて、色がついていたり濁っていたりすると光は通りづらくなります。
このように、光がどれだけ届くかの割合の違いを利用して、成分の量を知ることができます。

実際にお茶の「タンニン」を調べるときは、次のような方法で分析をします。

「タンニン」が多いほど青色が濃くなります。
青くなった液体を透明のガラス容器(セル)に入れ、分光光度計にセットして横から光を当てます。↓↓↓

bunkokodokei.jpg 光の通過した割合が数字で表され、その値から「タンニン」の量を計算します。


これら「タンニン」の量は、ブルックスでは、「カフェサプリシリーズ」の栄養成分欄にある「炭水化物」の値を求める際に活用されています。


ところで、「分光光度計」という装置を使った分析についてお話ししましたが、
そもそも光とはなんでしょう・・・

光とは、ラジオやレントゲンと同じような電磁波の一種であり、紫外線・可視光線・赤外線などのことを総称して指します。
その中でも可視光線と呼ばれるものだけが、私達の目に見えています。

光について調べていくと、なんだか奥が深すぎて難しくなってしまいますが。。。
それだけ光は幅広い分野に活用されているということです。

次回は、光の性質を使った別の検査についてお話ししたいと思います。

 

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