タンニンについて

こんにちは!分析娘。です。

温かい飲み物が美味しい季節になりましたね♪

今回はコーヒーに含まれている成分で、コーヒーの褐色や苦味、香りのもととなっている
「タンニン」の話をしたいと思います。

「タンニン」ってご存知ですか?
「タンニン」は抗酸化物質である「ポリフェノール」の種類のひとつで
単一の成分の名前ではなく、ポリフェノール類の中でも特に強い渋味を有するものの総称です。

コーヒーやお茶はこの、「タンニン」の苦みや渋みをおいしく利用した飲み物でもあります。

「タンニン」の量を調べる方法はいくつかありますが、
今回は「分光光度計」という装置を使った分析についてお話します。

例えば液体の入ったグラスの横から光を当てると、澄んだ水であれば光をよく通します。
反対に、その水に何か成分が溶けていて、色がついていたり濁っていたりすると光は通りづらくなります。
このように、光がどれだけ届くかの割合の違いを利用して、成分の量を知ることができます。

実際にお茶の「タンニン」を調べるときは、次のような方法で分析をします。

「タンニン」が多いほど青色が濃くなります。
青くなった液体を透明のガラス容器(セル)に入れ、分光光度計にセットして横から光を当てます。↓↓↓

bunkokodokei.jpg 光の通過した割合が数字で表され、その値から「タンニン」の量を計算します。


これら「タンニン」の量は、ブルックスでは、「カフェサプリシリーズ」の栄養成分欄にある「炭水化物」の値を求める際に活用されています。


ところで、「分光光度計」という装置を使った分析についてお話ししましたが、
そもそも光とはなんでしょう・・・

光とは、ラジオやレントゲンと同じような電磁波の一種であり、紫外線・可視光線・赤外線などのことを総称して指します。
その中でも可視光線と呼ばれるものだけが、私達の目に見えています。

光について調べていくと、なんだか奥が深すぎて難しくなってしまいますが。。。
それだけ光は幅広い分野に活用されているということです。

次回は、光の性質を使った別の検査についてお話ししたいと思います。

 

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コメント(1)

とても、為になりました(^o^)
ぜひ、分析室を見学したいです(^0^)

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