産地からの最近のブログ記事

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茶レンジャーです。
先月、世界最大級の客船「クイーン メリー2(QM2)」が横浜港に寄港しました。

長さはなんとサッカー場3つ分! 水面からの高さは約62m!
(全長約345m、幅約45m、高さ約72m、15万1,400トン)


船内には図書室や劇場・プラネタリウム・カジノやプールまで備えた超豪華客船らしいです。
(実際に乗船したことがないので…)

世界一周旅行中の同船は、多くの乗客を乗せて3月6日(金)の朝に、
通常はコンテナ船(コンテナを運ぶ専用の船)の着岸に使われる大黒ふ頭へと着きました。

ところで、このブログを読んでくださっている方の中で、船で旅行をしたことがある方はいらっしゃいますか?

実は茶レンジャーは子供の頃に船に乗ったことがあります。
ただし船は船でも漁船でしたが(笑)しかも陸の上で!

茶レンジャーが卒業した小学校の校庭にはなぜか漁船が置いてあったんです。
皆さんのご近所にもあれ?!と思う物ありませんか?

世界で一番大きなコンテナ船はと調べてみたところ、
現在日本向けには使用されていませんが、デンマークのマースク株式会社が所有している「エマ・マースク(EMMA MAERSK)」という船のようです。

そこで、めったにお目にかかれないこの世界最大級のコンテナ船についてマースク株式会社さんに問い合わせてみたところ、
全長約397m、幅約56m、コンテナを約11,000個積むことができるとのこと。
ご好意でエマ・マースクとコンテナの写真をご提供いただいたのでご覧ください!

さて、話がそれちゃいましたが、
SAARAの紅茶は通常、コンテナ(縦約6m、横約2m、高さ約2mの四角い鉄の箱)に詰められ、コンテナ船に乗ってインドやスリランカなどから直接日本へとやってきます。

インドやスリランカ等で収穫された紅茶はそれぞれの港から横浜行きの切符を握り締め、
まだ見ぬ日本への期待と希望を膨らませながら約1ヶ月の旅を経て、
SAARA専用工場へと到着します。

そんな長い旅を経てやって来たSAARAの紅茶。
皆様のもとに届いてどんな風に過ごしているのでしょうか。

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←  エマ・マースク

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← コンテナ

 

 

 

(写真提供:Maersk Line

やっと登場できました!
茶葉の輸入を担当している茶レンジャーです。
毎日、紅茶産地の方と話しをしている中で話題に上ったことを皆さんにご紹介していきたいと思います。
第一回目は、インド・ダージリン茶園は今!をお送りいたします。

ダージリン地方の茶園では毎年年末になると
Pruning(日本では“せん枝”というようです)といわれる作業を行います。
機械を使うこともあるのですが、ほとんどは剪定バサミを使って茶木の地面から半分くらいのところを切り落としていきます。

↓ 通常の茶園の様子
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 ↓ せん枝後の茶園の様子
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(実は茶レンジャー、静岡出身なんです。
そこで昨年地元のmy茶園の“せん枝”をしてきました。
これがとっても重労働。
最初は剪定バサミで一本一本切っていたのですが、途中からチェーンソーが登場!
おばあちゃんってすごい!機械って便利!と改めて感じました。)

ダージリンでは
毎年決められた一部のエリアを、
3~5年に一度の周期で木を切り落としています。
この作業により、おいしい茶葉を収穫させてくれた茶木をリフレッシュさせ、
より美味しい茶葉の新芽を芽吹かせることがきるんです。

なんだか人間と似ていますね。
切り取ってから新しい芽が出るまでに約8ヶ月、
収穫ができるようになるのには切り取りから約10ヶ月かかり、
茶木はまたおいしい茶葉を作るために働き始めます。

産地ではおいしいお茶を作るために色々な工夫や努力をしています。

紅茶を淹れたら水面の中にこんな風景を思いうかべてみてください。
いつも以上にその一杯が味わい深くなると思います。

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