ニュース

2020.05.25

【第2回コラム】 エスプレッソの起源とは?

◼エスプレッソはいつから飲まれている?

今回はエスプレッソの起源についてお話したいと思います。

エスプレッソはイタリアやフランスではもっともよく飲まれるコーヒーであり、イタリアでは、コーヒーといえばエスプレッソを指します。

アフリカで生まれたコーヒーが、イスラーム圏を経由してヨーロッパに伝わり、嗜好飲料として広く飲まれるようになったのは17世紀のことですが、実はエスプレッソが飲まれるようになったのは20世紀始めと、比較的新しい飲み方なのです。

 

◼きっかけはあの歴史的有名人物

エスプレッソ誕生のきっかけとなったのは、1806年、ナポレオンが敵対するイギリスへの対抗策として発布した大陸封鎖令です。 これにより、植民地からの輸入品である砂糖やコーヒー豆がヨーロッパ大陸全土で極端に不足する事態となりました。

このコーヒー不足により、フランスではチコリや大麦などの代用品が一般的な飲み物になりました。しかしこれらの代用品にはカフェインが含まれておらず、本物のコーヒー独特の芳香、風味、コクなどもありませんでした。

 

◼エスプレッソの普及

エスプレッソマシンが開発されたのは、デミタスカップの誕生から1世紀後の1901年。

豆に圧力を一切かけずに抽出するドリップ式やサイフォン式とは異なり、 高圧力で抽出し濃厚なコーヒーを淹れるエスプレッソの手法は1906年のミラノ万国博覧会で紹介され、これを1杯ずつ注文に応じて淹れるスタイルがイタリアで広く受け入れられました。現在多く用いられている電気式のマシンは、1961年に開発され、その後マシンの改良とともにエスプレッソは世界中に広まり、日本でもシアトル系コーヒーショップがチェーン展開された1990年代に急速に普及。エスプレッソが一気にお馴染みのコーヒー飲料となりました。

 

◼ドリップバックで簡単に楽しめる『ドリップレッソ』

ブルックスでは、エスプレッソマシンやモカポットはもちろんドリップバックでも、
奥深いコクのエスプレッソの味わいが楽しめる商品をご用意しております。
四季に合わせてホットでもアイスでも、イタリアンなどの洋食だけでなく和食の後にも飲んでいただきたい。
また、昔ながらの喫茶店のマスターが一杯ずつ丁寧に淹れたように、ドリップバックでも美味しく召し上がっていただきたいです。

ちなみに、エスプレッソは味が濃厚なことから「カフェインが多い」と思われがちですが、 実はコーヒー豆を焙煎する段階でカフェインはかなり揮発しています。

いろいろと大変な時期が続きますが、ご自宅で淹れたてのエスプレッソを、歴史に想いを馳せながらゆっくりと味わってみるのはいかがでしょうか。

TOPへ