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2020.08.26

【第5回コラム】ストレートとブレンド・・・おいしいのはどっち??

【シーンA】

「ご注文は?」

「ブレンドのホット。」

 

【シーンB】

「ご注文は?」

「ホット。キリマン。」

 

どちらも昭和のドラマや映画でよく聞かれた、懐かしい台詞です。ブレンドとストレート、コーヒーの好みは人によってそれぞれ違うと思いますが、はたして“どちらがよりおいしいのか”。度々起こるこの論争?は、コーヒー好きの人にとって興味深いテーマです。

 

 

■意外と知らないブレンドとストレートの違い

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まず、ストレートとブレンドの違いを簡単に説明すると、ストレートとは、一つの産地(ブラジルやコロンビアなど)から収穫された単一産地のコーヒー豆を指します。「ブルーマウンテン」「モカ」「キリマンジャロ」などの銘柄が有名です。それに対してブレンドは、複数産地のコーヒー豆を合わせたものを指します。有名ホテルやコーヒー専門店で、「○○○ブレンド」などの屋号の名称をつけた銘柄を見かけることもありますよね。

 

 

■コーヒーとお米は似てる?

 

ここまで読んで、何か気がついたことはありませんか?そうです!なんだか日本人になじみの深い、お米の話と似ていませんか?

日本人の主食であるお米もまた、ストレート(単一米)とブレンド(ブレンド米)で語られることの多い食品です。お米に精通した米店の店主や、研究開発するメーカーなどは、産地や配合の割り合いを変えてブレンドすることで思い通りに出来上がりの味を作り出します。単一米として有名な産地米よりおいしいブレンド米が存在しているのは、それぞれの特徴を活かしつつバランスよくまとめる技術があったのですね。

 

 

■ストレートとブレンド、結論どっちがおいしい?

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ではコーヒーではどうでしょう?結局、ストレートとブレンドどちらのコーヒーがおいしいのでしょうか?

結論は、お米の話と同じで、実はどちらもおいしいし、どちらもおすすめです!(笑)

ストレートは単一産地なのでその産地ごとの特徴や個性、香りなどの豆本来の味が引き出され、完成したおいしさをダイレクトに堪能できます。ブレンドは、それぞれの豆の良いところや持ち味を活かしながら、数種類のコーヒー豆を合わせ、1種類の豆だけでは出せない複雑な味わいや、新しい味を作り出すことができます。

 

コーヒーは飲み方や豆ひとつとっても味がまったく変わるので、奥が深いですよね。だからこそ、自分のお気に入りの味に出会えた時の感動もひとしおなのではないでしょうか。

おうち時間が増える今だからこそ、今までと違うものを試してみるチャンスかもしれません。

ストレート派はブレンドを、ブレンド派はストレートを試してみてはいかがでしょうか。

 

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