アメリカで新たに生まれたコーヒーブームが、昨年から日本でも徐々に広がりをみせています。それは「サードウェーブ・コーヒー」。
TVや雑誌で見聞きしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。流行より品質を重視する男子「サードウェーブ系男子」、原料や製法にこだわって作るチョコ「サードウェーブ・チョコ」など、派生した言葉も登場するほど注目を集めています。
今回は「サードウェーブ」と最新のコーヒートレンドについてご紹介したいと思います。
■そもそも「サードウェーブ」とは?
「サードウェーブ」とは、流行の波という意味合いの「ウェーブ」という言葉を使った、アメリカのコーヒーブームのこと。
「ファーストウェーブ」は19世紀後半。コーヒーの大量生産が可能になり、日常的に家庭でも飲まれるようになりました。「セカンドウェーブ」ではシアトル系コーヒーと称される、深煎りの豆を細挽きしてエスプレッソマシンで抽出したカフェラテや、ナッツ、ハチミツなどをトッピングしたアレンジコーヒーが流行しました。
3回目となる「サードウェーブ」では、焙煎方法からコーヒー豆の品種や産地にこだわった、高品質なコーヒーを求めるのが特徴です。さらに豆の個性を最大限に引き出す淹れ方にもこだわっているので、ハンドドリップで1杯ずつ丁寧に淹れることが基本とされています。
インターネットなどで多くの情報を簡単に得られるようになった現在のわたし達。たくさんの情報から個人がよりよい商品を求める動きが強まったことが、今回の「サードウェーブ」につながったのでは?と思いました。
今後もこの流れが続き、カフェインレス(デカフェ)や有機栽培(オーガニック)のような特徴のあるコーヒーを、個人がこだわって選んでいくと予想されています。また、消費者の意識が本物志向になることで、カフェインレスや有機栽培など、こだわりや特徴のあるコーヒーが増えることはうれしいですよね。
■今年の夏、流行りそうなコーヒーとは
このように、こだわったコーヒーのニーズが高まっています。そこで、今年の夏ぜひ注目していただきたいのが、「コールドブリュー」のコーヒー。
「コールドブリュー」とは聞き慣れない言葉ですが、水で抽出したアイスコーヒーのこと。お湯で淹れたコーヒーを氷で冷やす一般的なアイスコーヒーの作り方ではなく、水で抽出します。「水出しコーヒー」とも呼ばれます。
水で抽出するので苦味が少なく、スッキリとした雑みのない味わいが特長。しかも専用の器具は必要がなく、自宅でも簡単に作れます。ブルックスの『水出し珈琲(無糖)』であれば、冷水ポットに常温水を注いでコーヒーバックを入れ、冷蔵庫に3時間置くだけ。簡単においしいコールドブリューのコーヒーができます。
他にも、氷で抽出する氷出しという製法で作るアイスコーヒーもあります。氷出しの場合、さらに時間をかけることで甘み成分とうま味成分がしっかり溶けだすので、とても美味しいコーヒーになります。
コールドブリュー、氷出しをするだけで今までのアイスコーヒーとは味が格段に違いますので、ぜひこの夏は試してみてください。
今回ご紹介したコールドブリューとアイスコーヒーは、どちらも冷たくして楽しむコーヒーですが使用している豆や焙煎の度合い、苦味を引き出す粒度などはそれぞれに適したものになっています。抽出方法に合ったものを使うこともおいしく味わうポイントです。
時代によって消費者が求めるコーヒーのニーズは違います。今回の「サードウェーブ」は高品質でこだわったコーヒーが求められましたが、次はどのようなトレンドになるのでしょうか。友人や家族と水出しアイスコーヒーを飲みながら予想してみるのも面白いかもしれません。
以前、渋谷に水出しコーヒーの小さいお店があってよく通っていました。あの大きな砂時計のようなダッチコーヒーサーバーがいくつも並んでいる独特な空間は、今はもうなくなってしまいましたが、こうして家庭で手軽に水出しコーヒーが飲めるようになって時代の流れを感じます。あの頃はお店でしか飲めないコーヒーでしたから。。。
Posted at 2016.06.5 by pirosuki
いろんなウェーブには疎いですが、コーヒーが大好き。
コーヒーがない人生は考えられません。
ブルックスさんも大好き!
近いうちに原宿のショップに行こうと思います。
どんなコーヒーとの出合いがあるかな。
楽しみです。
Posted at 2016.05.26 by lahainagirl