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2016
9/29

先日、知人のお別れ会に出席しました。「お別れ会」とは葬儀とは少し違い社葬のようなもので、ホテルなどで行われます。ですのでお骨もなく、亡くなられてから1か月など時間がたっていることが多いと思います。
事前にいただいた案内状には“平服にてお越しください”と書いてありました。
さてさてこれは悩みます。とりあえず私は喪服ではないけれど、全身黒の服と茶色のバッグで伺いました。マスコミ関係の方だったのでハズしてくる人も多いだろうと思いましたが、その方への敬意も込めてその恰好を選びました。
しかし会場に着くと、ほぼすべての方が喪服でした。茶色いバッグをコートで隠したくなるような気持になりました。しかも出迎える側は全員喪服。
敬意と礼儀と常識と鵜呑み。この年になってもまだまだ難しいことが沢山あります。

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2016
9/23

電車での一コマ。先日朝10時ごろの下り電車に乗っていた時の事。車内は混んではいないけど座れる席はなく、私は出入り口近くの座席の前に立っていました。
目の前には恰幅のよい40代くらいの男性が座っていて、髪は整髪剤でオールバックに整え、黒いスーツという、ちょっと受け手に緊張感を与えてしまう風貌の方でした。
しばらくすると、いきなりその男性が、私にも聞こえるような声を出して椅子に座り直しました。私はスーツケースを持っていたので、それが男性の足に当たってしまったのかなと、一瞬ドキっとしました。でも荷物を見るとどうもそうではなさそう。なんとなく興味を持ってしまい、目的駅につくまで男性を少し観察していました。
男性は次に、カバンからくしゃくしゃになった煙草の箱を取り出しました。まさか?とみていると、ただ中身を確認しただけで、次にびっしりと書き込まれたメモ帳を取り出しました。するとそこにはニンニク、オリーブオイル…という文字がチラっと見えました。
なんだか深い謎が解けたようで、それと同時に、同じ緊張感で隣に立っていた母と目を合わせて安堵のため息をつきました。

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2016
9/15

実家から野菜が送られてきました。地元販売所で買った野菜の袋には生産者の名前が書かれています。時々そこに同級生の名前を見つけることがあるので、地元の野菜を買うときは気を付けて見ます。
今回は同級生の名前はありませんでしたが、その野菜と名前だけで生産者のいろんなことを想像してしまいます。〝○○ヨシエ″とあればそれなりの年齢の女性を想像するし、〝○○陵″とあればIターンかな?とか。とはいえ98歳になる私の祖母の名は〝美恵子″で見事に裏切る場合もあります。
名前が人に寄り添っていくのか、人が名前に寄り添っていくのか、はたまたその両方なのかはわからないけど、人の名前って見ているだけで色々と想像が広がります。

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