header

2016
4/28

先日姉の家にピアノの調律師が来た。お互い忙しく普段めったに電話もしないのにわざわざそれを言いに電話をかけてきた。
姉は覚えていなかったけど、姉が大学進学で実家を離れるときにもらった手紙の中には、ピアノの音がぼやけないように頻繁に弾いてほしいと書いてあった。
それを未だに覚えている自分にとっても調律師の存在はどことなく大きかったのだと思う。
年に一回やってくる調律師のおじさんは作業着を着ていて、無口で、子供の私にはわからないピアノの叫びをくみ取って修正してくれていた。
今回姉の家にやってきた調律師さんは音がきちんと治っているか確かめるために時々Jazzを弾いたという。無口な魔法使いのような調教師。狂った音を治す彼らは、家の中の波長すら整えてくれているのかもしれない。

この記事はどうでした?記事の評価をお願いします♪
「面白かった」 (22) 「まあまあ」 (9) 「いまいち」 (3)

2016
4/21

先日仕事から帰宅すると息子の締め出しにあいました。
最初は一人で出かけてしまったと勘違いして近所の公園や駅を3歳の娘をおぶりながら探し回りました。
外はだんだん暗くなり、駅員さんや街行く人に尋ねましたが形跡がありません。
そしてふと思いたって自宅に戻り、庭へ回って部屋の中をのぞくと、口を大きくあけ寝ているではありませんか!大好きな映画をテレビでつけっぱなしのまま。
それからは窓を叩いたり、チャイムを鳴らしたり、家の電話を鳴らし続けましたが一向に微動だにしません。しまいには携帯から光のビームを当てたりも試しましたがだめでした。かれこれ30分頑張りましたが駄目だったので、彼のノンレム睡眠が終わるまで駅前のカレー屋さんで待つことにしました。
鍵?そういう日に限って自分の鍵を息子に貸していたんです。たった2メートル先の息子にこれほどまでにじらされるとは思いもせずに。

この記事はどうでした?記事の評価をお願いします♪
「面白かった」 (34) 「まあまあ」 (0) 「いまいち」 (3)

2016
4/14

先日、頭を強打してしまいました。うずくまるほどの痛さでした。
その後普通に生活していたのですが数日たってから妙にだるい“ような”気がして、精密検査を受けることにしました。
先生には問診の後「特に問題ないと思います。それでもMRI撮りますか?“気持ちの問題”が大きそうだから」と言われてしまいました。しばらく考えてやっぱり撮ってもらうことにしました。
数十年生きていて初めて見る自分の脳。先生がクルクルとマウスを動かすと、まるで宇宙のような世界が広がり右からも上からも中からもくまなく旅をすることができます。
自分のすべての思考がここから発せられてると思うと不思議です。
宇宙は遠い空の上だけではなく、頭の中にも存在するんだなと実感した出来事でした。

この記事はどうでした?記事の評価をお願いします♪
「面白かった」 (23) 「まあまあ」 (6) 「いまいち」 (2)
1 / 212