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2015
8/28

旅行といえば非日常を味わうもの。でも子供にとっては少し違うようです。
旅行から帰ってくるとよく、「何が一番楽しかった?」と子供に聞いてしまう。
すると返ってくる返事はこうだ。
「車の中のしりとり!」や
「虫捕まえたこと!」たまに「テレビ!」なんてときもある。
親が期待する答えは返ってこない。
あんなにお金かかったのに。とかあんなに苦労して並んだのに。と軽く憤りながらも思わず吹き出してしまう。
子供は非日常が味わいたくて旅行に行くわけではないのだ。ありきたりな日常に皆んなが笑顔でいたことが嬉しいのだと思う。
そういえば私も、思い出す子供の頃の景色は夕方に母と近所を散歩した平凡な1日だったりすることに気付かされた。
夏休みはもうおしまい。特別なことじゃなく、日常を大事にしたい。

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2015
8/21

実家に帰省するのに最寄りの大きな駅までタクシーに乗った。
「お兄ちゃんは前に座りなさい」と鹿児島出身の気のいい運転手さんに促され、小2の息子が前に座った。おっちゃんはとてもお喋りで、私たちが田舎に帰省することを知ると自分の田舎の話や、息子と同世代のお客さんの話をしてくれ、なぜか始終息子の坊主頭を左手で撫でながら運転をしていた。息子も自分の爺ちゃんかのようにそれを受け入れ、15分ほどのお喋りを楽しんだ。
一週間の帰省を終え、今度は逆ルートでタクシーに乗り、息子は今度は自分から助手席に座った。帰りもあのおっちゃんかなぁと乗り場に向かいながら話していた。
すると帰りの運転手さんは「前に乗る方はシートベルトを締めてください」と他人行儀に言い、大きなスーツケースを持った見るからに旅行帰りの私たちは「どこか行ってたの?」からはじまる想定された会話もなく、無言になった息子の背中は後部座席からはもう見えないくらいシートに沈み込んでいました。

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2015
8/14

島根の海へ行ってきました。とてもとても綺麗な海で、首まで浸かっても足さきまで鮮明に見えるのです。しばらく子供達の波飛沫をよけるように海水浴を楽しんでいましたが、ある瞬間一生懸命日焼け対策をしている自分が馬鹿らしくなりました。もうかれこれ10年は海で顔などつけたことはなく、化粧もバッチリ決めていました。
日焼け対策を怠ると、行きつけの化粧品店の美容部員さんに「ありえません。」と叱られるやりとりをコントのように繰り返していました。でも、今、こんな綺麗な海を目の前にして今焼かなきゃいつ焼くの?と自分の中で何かが弾け、気がつけば岩から宙返り飛び込みを繰り返していました。
その気持ちよさといったら!
帰宅後は懸命にパックを貼り付けていますが、できたシミは何十年後もいい思い出になることでしょう。

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