紅茶の茶葉のグレードは、その大きさ(サイズ)や形状(外観)によって決められます。
実は、品質や風味の等級ではないのです。また、紅茶のグレードが味のいい悪いを示すものでもありません。では、なぜグレード分けされるのでしょうか?
茶葉は大きさや形状でお湯で抽出される時間が異なります。紅茶の入れ方が変わることから、グレード分けが必要なんですね。
全葉を使ったフルリーフタイプ | 7~11mm程度 | OP=オレンジ・ペコ P=ペコ |
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破砕したブロークンタイプ | オレンジ・ペコを2~3mm程度にカットしたもの | BOP=ブロークン・オレンジ・ペコ |
その他にファニングス、ダストと大きさの小さいグレードがあります。SAARAではファニングス、ダストは使用していません。
また、SAARAは前回1時限目でお話したように茶葉の特徴にあわせた形状に仕上げることでよりおいしくお飲みいただける工夫をしています。
一般的に葉の大きいものほど抽出時間が長くなります。
SAARAのフルリーフは約3分。小さめのリーフはそれよりも早めの時間ですね。色が出たからといって茶葉をひきあげないでください。しっかりと香りとコクを抽出するまで、待ってくださいね。
紅茶の変質の原因は湿度、温度、酸素、光、他の匂いです。
特に湿度と他の匂いは吸収されやすいので要注意です。開封後は、極力密封状態にして、直射日光のあたらない、涼しい場所に保管ください。
但し、冷蔵庫や冷凍庫には入れないでくださいね。庫内にある他の食品の臭いを吸着したり、庫内の湿気は風味を落とすばかりか、茶葉にカビを発生させることもあります。
次回3時限目は紅茶の産地について勉強しましょう。 |