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教えて!中国茶のこと

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VOL.2 青茶 その1

「青茶は烏龍茶のこと」とよく耳にしますが、それでは「烏龍茶」と聞いて、浮かぶものは何でしょうか?

中国茶の勉強を始める際に、それまではいわゆる「烏龍茶」は少し苦手な部類で自ら選ぶことは少なかったのですが、想像以上の種類やランクがあること、そして実際飲んでみて、味を知れば知るほどとても好きなお茶になりました。

青茶、烏龍茶とは、お茶の総称で、その中には様々な茶葉の種類があります。紅茶で言うと、アッサムやダージリンがあるようなものです。
烏龍茶の名産地は4つに大きく分けられることが多いようです。

烏龍茶の名産地
福建省武夷山(北部) 武夷岩茶(四大岩茶:大紅袍、鉄羅漢、水金亀、白鶏冠)・水仙・肉桂など
福建省安渓(南部) 鉄観音・水仙・黄金桂など
広東省 鳳凰単ソウ・鳳凰水仙など
台湾 凍頂烏龍・東方美人・文山包種・高山烏龍など

前回、びっくりするほどの金額のお茶があると触れましたが、そのひとつが「大紅袍(だいこうほう)」。その意味は「深紅の長衣」で、その昔大紅袍を飲んだ皇帝の病が治り、感激のあまりそれが採れた木に賞賛をこめて「大紅袍」を送ったという伝説があります。現存でもその木は残っているそうで、原木から採れた「大紅袍」なら少しの量で数百万とも…。実際には挿し木された木もあり、飲みやすい価格で流通しているようです。

実は、烏龍茶の東方美人にとっておきの飲み方があります。それはアイスミルクティー。なんと、出殻の茶葉を集めてミルクで煮出し、冷やしてから飲むのです。少し手間がかかりますが、独特の甘い香りが印象に残る、とてもすっきりと飲みやすい味です。
烏龍茶とミルクの相性を疑いたくなるのですが、紅茶と発酵度が非常に近いこともあって、とてもおすすめの美味しい飲み方です。初めて飲んだときはとても感動しました。それから幾度となく青茶を飲んでいますが、この思い出も手伝って、東方美人は一番の烏龍茶です。

青茶は種類がとても豊富なため、印象深いものを抜粋してみました。ぜひ自分好みの青茶を探してみてください。