ライフスタイル

家の前の歩道から、夏休み中の子供たちの元気な声がいつになく賑やかに聞こえてきます。
暑い夏の日、小学生のアタシが外に遊びに行くときは、母がお気に入りの水筒に麦茶を入れて持たせてくれました。「水分とりなさいよ～」と母の優しい声が思い出されます。そしてアタシが母になり、母がしてくれたことを息子達にしている。あの頃の母の気持ちがわかります。

最近、週末の涼しい夕方に家族皆で散歩をします。息子達は大喜びで散歩に出かけますが、決まって近所の和菓子屋さんに立ち寄り、和菓子の試食をするのが楽しみのようです。その和菓子屋さんは夏になるとサービスで麦茶を出してくれますが、これが和菓子とよく合います。

愛犬の長男は店の外でワンワン吠えてうるさい。次男はアタシがお会計をしている横で「麦茶もっと～。」といいながら試食の和菓子を主人とパクパク食べている。おいおい少し遠慮しなさいよ！
女将さんは嫌な顔もせず笑顔で次男に麦茶を注いでくれ、次男はそれを美味しそうに飲み干します。主人はといえば、アタシがお会計を済ませたのに、試食の和菓子が美味しかったのか「これも買ってよ」といい、アタシに支払いをさせる。まったく家の男３人衆は好き勝手に！と思っていると女将さんが「麦茶もう一杯いかがですか？」とすすめてくれました。さすがにアタシは遠慮しました。

帰り道、主人と次男は満足気に歩いている。アタシと長男は少し不満気に彼らの背中を見ながら歩いている。次男はよっぽど和菓子屋さんで飲んだ麦茶が美味しかったのか、家に帰ってからも「ママ、麦茶飲みた～い」とせがみます。麦茶を注いであげると「美味し～い」といって飲んでいました。暑い夏に喉を潤すのはやっぱり麦茶かな！？